・ ページ3
私の好きな人には好きな人がいる。
それは私が臣さんを好きになってからすぐに気づいた。
相手は直人さんの彼女。
2人はとっても仲良くて、幸せそうで相思相愛で
誰もが羨む関係だった。
そんな2人を臣さんはいつも切なそうに見ていた。
私だったら臣さんだけを愛するのに。
そんな悲しい顔させないのに。
でも、LDHのヘアメイクになってまだ3年。
こんな若者が何言ってんだって話。
だから、密かに想うことにした。
努力が報われ、岩さんの専属になって1年経った頃。
いつものように岩さんに誘われて仕事終わりにご飯を食べに行った時のこと。
剛典「Aさぁ、ずっと俺の専属でいてよ？」
『…え、急にどうしたんですか。私移動なんですか？』
剛典「そんな話でてないから(笑)」
急になんなんだろう。
普段そんなこと言わないのに。
剛典「お前の腕をかってんの！」
『ありがとうございます？』
剛典「絶対、やめんなよ。俺お前じゃないとやだから。」
『…私口説かれてますか？』
剛典「違ぇよ！(笑)」
『なんか、怖い』
剛典「…でさ、」
『あ、なんだ。やっぱ本題別にあったんだ』
おかしいと思った。
剛典「いや、でも、お前以外のヘアメイクを受けるつもりないのはほんと」
『…それで、なんですか？本題は』
剛典「…お前、臣さんが好き？」
ﾄﾞｸﾝ
��臣さんが好き��というワードに心臓が嫌な音を立てた。
『なっ、に言ってるんです。はぁ、もうびっくりしたぁ』
このずっと秘密にしていた恋心。
絶対、誰にもバレてない自信があった。
剛典「俺の専属だろ？
マネージャー並に一緒にいるんだからわかるに決まってんじゃん」
『……』
剛典「臣さんには…」
『わかってます。直人さんの彼女さんが好きだって』
剛典「……」
『……9つも歳の差あるのにって無理だって思ってますよね…。
わかってます。大丈夫です。
別に付き合いたいとかそんなこと望んでるわけじゃないんで。』
剛典「歳の差は別に関係ねぇだろ…。
敬浩さんと咲さんだって9歲差だし」
『……慰めなくて大丈夫です』
さっき言われた岩さんのやめんなよってセリフが頭に浮かぶ。
『もしかして、臣さんに好きな人いること知って
私が辞めるんじゃないかって思いました？』
剛典「……」
『そんなことで辞めませんよ(笑)
岩さんが1番輝けるサポートすることが私の誇りです』
私がそう言うと岩さんが悲しそうに笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
