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私は用意されたテーブルの前に座るけど、
とうやは飛び入り参加のため席がなく
少し横にずれて、新しく出したパイプイスに座ってもらう。
そんな様子を岩さんは少しだけ
しかめっ面で見ていて、
貴方は私の兄ですか！？とツッコミたくなった。
とうや｢…彼氏ってもしかして岩田さん？｣
『違う。私語は謹んで』
ドームツアーパフォーマーのみの何度目かの打ち合わせと
11月に行われるファンミーティングの打ち合わせ。
ファンミーティングからボーカルと合流。
一区切りついて、少し休憩を挟んでから
ファンミーティングの会議に移そうとボーカルを待っていると
目の前に岩さんがやってきて、ちょっと来て、と腕を引かれる。
剛典｢あいつ、元カレってほんと？｣
岩さんに言っていなかったのに。
いや、誰にも言っていなかっ……。
『…臣さん？』
剛典｢質問を質問で返さない｣
『……そうです』
剛典｢浮気されたって｣
『……そんなことまで聞いたんですか』
お喋り。
剛典｢臣さん機嫌悪いから、元カレとの距離感気をつけろよ｣
『…わかってます』
相手があいつってのはまず有り得ないけど
私から臣さんを離れたりしないのに。
臣さんが新しく、次に進めるその日まで
私は彼女の代わりをきちんと務めると決めているのに。
剛典｢臣さんと付き合ってるって言っとけよ｣
『……はい』
私は自分からは絶対に言わないと決めているのに。
困りつつも返事をすると
｢じゃあ、俺を紹介して？今｣
臣さんがいつの間にか、私たちの後ろで
機嫌悪そうに両手をポケットに突っ込み
片足に体重をかけてじっと私たちを見ていた。
『……い、まですか…』
｢何か問題でも？
明日から俺らのチームなわけでしょ？｣
『…そう、ですけど』
｢なら、俺も挨拶しねぇとな？｣
『……わかりました』
岩さんは呆れたようにため息をついた。
臣さんを連れて、自分の席に戻る。
とうやは目をぱちくりさせて私たちを見上げた。
『…とうや、えっと…』
｢初めまして。登坂です。この前は電話邪魔してごめんね｣
『……』
とうや｢……｣
彼氏と紹介してくれと言ったそばなのに
この言葉でもう、関係性を伝える必要がないくらい
お互い察しているに違いない。
とうや｢……登坂さん、でしたか。
これは…、お邪魔して申し訳ありません。
元カレと聞いて、喧嘩になりませんでしたか？｣
｢……｣
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
