5.勘違い ページ15
岩さんの朝ドラ、CM撮影に、CL撮影。
他にもいろんな仕事に同行する私。
正直いって、体ひとつじゃ足りない。
仕事の合間を縫って、岩さんとやってきた寿司屋。
二人じゃなく、スタッフ何人かと一緒に。
私はお座敷の端っこで座っていると
岩さんが向かいに腰を下ろした。
剛典「最近臣さんに会った？」
『……一昨日も会議で会いましたが』
剛典「そうじゃなくて(笑)プライベートで会えてんのかってこと」
『会えてる…というか、帰ったら私のベッドで寝てたり
朝起きたら隣に寝てたりしてますけど
お互いどちらか寝てるので会話はしていません』
きっと、臣さんが私の家に来るのは心が寂しいから。
私は呼ばれない限り絶対臣さんの家には行かない。
好きな時に来て、好きな時に帰ってくれていい。
そう言って渡した合鍵はこの2年ずっと大活躍している。
剛典「…俺さ最近思うんだよね」
『何がです？』
剛典「臣さん、お前に惚れてるんじゃないかって」
実は、私もたまに勘違いしそうになる。
私を呼ぶ声が、触れる手がすごく優しく感じるときがある。
でも…
『……それは、ないと思います』
剛典「なんでそう思うの？」
『好きな人のことだから』
一緒にいる時間は長くても、
私たちの関係は傷の舐め合い。
いくら、みんなの前では仲のいい恋人でも
寂しさを埋めるだけの関係。
仲はいいし、話は楽しいし
最初と比べてかなり、くだけた関係になった。
恋人と言えば聞こえはいいけど、現実はそんな甘いものでない。
私を切なげに見るのは、私の奥にある彼女を見ているから。
剛典「でも俺は、仲間としてそう見えてる」
『……岩さんは私に泣いて欲しいんですか』
剛典「違ぇよ！ただ、俺はそう思うってだけ。
Aが男と話してるのすげぇ嫌そうに見てるし
俺と一緒に地方行く時、Aは大丈夫かって聞いてくるし」
『……なに、それ…。知らない』
剛典「言ったことねぇもん」
『……』
剛典「少なからず、愛情があると思うよ」
『愛情じゃなくて、ただの情ですよ』
剛典「ひねくれてんなー(笑)
じゃあ、試してみる？」
『…試す？』
岩さんが携帯を取り出して臣さんとのトーク画面開いた。
剛典Aがスタッフに言い寄られてます
『ちょっ…何送って…！』
すると、すぐに既読が着いて
広臣燃やして
剛典「ほらね？」
『……』
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
