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臣さんとの出会いは事務所だった。
LDHに入社して、初めの2年は
GENERATIONSのアシスタントメイクを担当。
アシスタントと言っても
新入社員だからほぼ雑用ってのが正しい。
社会人になったばかりの頃は正直辛くて、
憧れてたアーティストのヘアメイク。
時間は不規則。
残業も多い。
でも、絶対に負けたくなかった。
頑張って、頑張って。
仕事終わりに事務所に残って練習したり、
たくさん勉強したり。
GENERATIONSの皆の好みとか、顔の骨格、
パーソナルカラー、いっぱいいっぱい調べた。
そして、2年が経って、社会人3年目になった頃
担当の移動辞令が出た。
��三代目 J Soul Brothers ヘアメイクアシスタント��
当日の三代目と言えば、売れっ子中の売れっ子。
ドームツアー
最大公演数1位
シングル、アルバム1位
何をやってもずば抜けていた。
もちろん、そんな三代目担当になるのは昇進という意味に近い。
周りからも凄いね！やったね！って。
GENERATIONSの皆もおめでとう！！って。
すごく、嬉しかった。
三代目のヘアメイクの皆さんに劣らないよう
今以上に勉強して、勉強して、
そんなある日私は運命の日を迎えた。
いつものように
メイクスタッフの事務部屋に残って勉強していたら
ノックが聞こえて、空いた扉の奥から臣さんが顔を出す。
『お疲れ様です』
「お疲れ。あれ…」
部屋をキョロキョロと見渡す。
もしかして、臣さん担当の海さんを探してる？
『海さんなら、さっき帰っちゃいました』
「あ、まじ？ありがと」
すると、臣さんが私の前のノートに視線を移した。
「まだ仕事？」
『あ、いえ。これは勉強で…』
「勉強？」
扉で半分だけ体が隠れていた臣さんが中へと入ってきた。
私のノートをじーっと見下ろす。
『あ、や、』
見られるには恥ずかしすぎるのノート。
字も汚いし、付箋あちこち貼ってるし
受験勉強中の参考書みたいになってる。
臣さんは手を伸ばしてそのノートを取り、
パラパラとめくっていく音だけが部屋にわたった。
恥ずかしくて、俯く。
「これ、すげぇな…」
『……』
その言葉に顔を上げた。
「すげぇ頑張ってんじゃん」
『……全然、まだまだです』
「そんな事ねぇよ。努力してる。
努力は絶対裏切らないから。
頑張れな？Aちゃん」
その日、私は恋に落ちた。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
