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そらる ページ3

「A」



彼の低めな声が耳を撫でる



パソコンに向かう私に後ろから優しく包むように抱きつく



「ん、どうしたの彼方」



「んー、暇」



耳元で喋る彼の声はゆっくりと耳に伝わり背中をかける



擽ったい思いを我慢しながら「ちょっと待ってて」と言えば「えー」と不満げな様子



「ねえA」



また私の名前をそっと呼ぶ



擽ったくて心地よくて……なんともいえない気持ちになる



「今日、なんの日か知ってる?」



「今日?……あ」



「……トリック・オア・トリート」



彼に言われて初めて気づく私



そんなことはお構いなしに彼はそう言ってお菓子をねだる



残念ながら手元にお菓子はない



「もってない」



「じゃあいたずらする」



そう言うとくるっと私の座ってた椅子を回転させて彼と向き合うような姿勢にされる



そのままするりと彼の手が腰に回る



「……彼方」



「ん?」



「なにするの」



そう聞けばこつんと額を突き合わせる



至近距離に彼の顔があって、動揺している私に口パクでい、た、ず、ら、と言ってみせた



ぱっと顔が離れたと思えば額に柔らかな感触



ゆっくりと下にずれるように鼻にキス



くすぐったくて、顔を逸らそうとしてみれば頬に手を添えられる



首元、鎖骨、手の甲……



ゆっくりと触れるようなキスがくすぐったくて



「彼、方」



彼の名前を呼べばくすりと笑う



「放って置いた分たくさん構ってね」



いたずらに笑う彼はもう誰にも止められない

うらたぬき→←まふまふ



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柊*杏(プロフ) - 風音迷夜さん» ありがとうございます!ハロウィンらしさを出そうと思ったら変わった方向に飛んできました。何故でしょう。 (2017年11月30日 14時) (レス) id: ea837a4017 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - いやされる!こーゆー作品好きです! (2017年11月29日 20時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
柊*杏(プロフ) - 半月プリンさん» 本当ですか?とっても嬉しいです…! (2017年11月1日 18時) (レス) id: 9e1d0abe0f (このIDを非表示/違反報告)
半月プリン - うん、こーゆー作品待っていた( *`ω´) (2017年10月31日 23時) (レス) id: 2d1b6aba3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊*杏 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2017年10月30日 22時

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