連盟を組もう ページ25
かつては一人で使ってたこの空き教室。Aが来るようになって、ユースタス屋も入り浸りやがって…今度は何だ？
ﾛｰ「おい、A…何だこの状況は？」
『え？みんなでお昼ご飯ですよ？』
ﾛｰ「横の引っ付き虫は何なんだ？」
ポカンとした表情のA。その隣でAの弁当をつまみ食いしながら、ベタベタと寄り掛かっている麦わら帽子の男。確か弟だったか？
ｷｯﾄﾞ「何だあのバカザル…やたらとAと距離が近ェな…」
ﾛｰ「…不本意だが、同感だ」
さっきから不機嫌などす黒いオーラを出しているユースタス屋。こんな風にコソコソと会話をするような間柄じゃねェがな。
距離感がどう見ても姉弟のそれとは違う。気にならないわけがねェ。
ﾙﾌｨ「オレはルフィ！お前らAの何なんだ？」
唐突に質問をしてきた麦わら屋。その質問はそっくりそのまま返させてもらおうか。それと、やたらとAの肩や背中に腕をまわすな。
『ルフィは双子の弟なんです』
ｷｯﾄﾞ「…似てねェな」
『兄弟みんな、血は繋がってなくて…』
なるほどな。その仲の良さには合点がいった。だが、まずい状況だ。こんな奴がAにまとわりついてちゃ差し障りしかねェ…
ﾙﾌｨ「A、何でもっと早く教えてくれなかったんだ！」
『ごめん、サボ兄に知られるのが恐くて…』
ﾙﾌｨ「今度からは絶対オレも一緒だからな！オレとずっと一緒にいるって言っただろ？」
『そうだね、ルフィとずっと一緒！』
堅く手を握り合う二人。オレ達は一体何を見せられてんだ。
ｷｯﾄﾞ「オレはこんなバカップルのやり取りなんざ見に来ちゃいねぇよ…」
ﾛｰ「今日は珍しく意見が合うな、ユースタス屋…」
盲点だった。義兄弟がこんなにも厄介だったとはな。正直、かなり不愉快だ。
ﾛｰ「A、用がねェならオレは出る」
『待って下さい！今日は同盟組みに来たんです！』
立ち上がると、Aはオレの服の裾を掴んで引き留めた。また何かするつもりか。
『ロー先輩とキッド先輩とルフィと私、ロシーさんも加えて…同盟というより連盟ですかね』
ﾛｰ「今度は何だ？」
『え？…ロー先輩を助けよう連盟を組むんですよ？』
当然のように言いのけるA。
…こっちも盲点だったな。
お前が相変わらずお人好しで、オレの事ばっかりだって事。
義兄弟だとか、そんなモンは足元にも及ばねェよ。
残念だったな、麦わら屋…
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ルイト(プロフ) - ゾロ好き星人さん» 長らく気付かなくて申し訳ありませんでした！コメントありがとうございます。温かいお言葉を頂けてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2021年2月23日 20時) (
レス) id: 977386f903 (このIDを非表示/違反報告)
ゾロ好き星人 - すごくこの作品が好きです！更新頑張って下さい！ (2021年1月14日 14時) (レス) id: e826f147a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイト | 作成日時：2020年12月18日 23時
