#31 ページ31
景瑚｢じゃあねA〜｣
『ばいば〜い』
放課のチャイムがなってすぐ教室を出ていく彼に手を振って、私も荷物をまとめる
物理的にも心的にも距離の近い彼とは、私にしては珍しく一日ですっかり仲良くなれてしまった
瑠姫｢A、一緒行こ｣
一足先に荷物をまとめて当然のように私の元へ来てくれたことに自然と口元が綻ぶ
瑠姫｢もう友達出来てたじゃん｣
『景瑚でしょ？純喜の友達らしいんだけどおもしろい人だったよ』
瑠姫｢純喜の友達ね…で、もう"景瑚"なんだ？｣
『ん？』
瑠姫｢俺はまだ瑠姫"くん"なのに今日知り合った純喜の友達くんはもう"景瑚"なんだ？｣
『…へ？』
全く予想もしていなかった言葉に思わず間抜けな声が出てしまう
瑠姫｢そのうちとか言うから俺大人しく待ってるんだけどなぁ｣
『あぁえっと、なんか…瑠姫くんに慣れちゃって？笑』
未だに"瑠姫"と呼ぶのに勇気が足りない私はまたどうにか上手くやり過ごそうとした
…けど
瑠姫｢え、もしかして俺一生瑠姫くんのままなの？｣
そう言って眉を八の字にする彼を前にするとなんだか可哀想になってきた
『…る、瑠姫？』
瑠姫｢ふふ｣
自分が呼べって言ったくせに、いざ呼ぶと彼は嬉しそうに笑うだけで何も言ってくれないから余計に恥ずかしくなる
なんて言うか
ここ最近彼と2人になると時間が、空間がすごくあまい気がする
『…あれ？ももいない？』
いつも通り一緒に行こうと彼女のクラスに来たもののその姿は見当たらなかった
瑠姫｢いないの？｣
『うん、先行っちゃったみたい』
そういえば朝機嫌を損ねたままわかれたんだっけな…
瑠姫｢じゃ、部活頑張って｣
『うん瑠姫く…瑠姫も笑』
決してもう瑠姫くんとは呼ばせないという彼の強い眼力に負けた私は、彼とわかれて更衣室に入った
もも｢あ、A〜｣
『もも、先行っちゃってたの？』
もも｢え？｣
不思議そうな顔をしてる彼女を見ると一緒に行くつもりだったのは私だけだったんだと思い知る
"Aがいてくれて良かった"
彼女はことあるごとに私にそう言ってくれてたけど
やっぱり私も所詮いちクラスメートにすぎなかったんだろうか
彼女と距離を置けば楽になると思っていたけどもしかしたらそれは違ったのかもしれない
『あ、いやなんでもないよ』
なんとも言えない胸騒ぎがした私はまた嘘の笑顔を顔に貼り付けた
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saco(プロフ) - ゆかさん» またまたコメントありがとうございます!!きりが悪いと思いましたが一応考えていたラストまで書くのはありですかね!?番外編とかも入れつつなるべく沢山待って頂いた皆様のご要望にお答えしたいと思ってます´`* (2022年3月11日 0時) (
レス) id: c153074c6b (このIDを非表示/違反報告)
saco(プロフ) - きょんさん» コメントありがとうございます!!楽しみにして頂けてるだなんて嬉しすぎます！きりが良い方がいいのかなと考えていたのですがそんな風に言っていただけて感動です；； (2022年3月11日 0時) (レス) id: c153074c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 付き合ってからの2人のその後がめっちゃ気になるのでラストまで更新して欲しいです(><)あたしの予想では結婚してもラブラブでいる可能性ありですねwww///♡更新頑張ってください☆ (2022年3月10日 22時) (レス) id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 予定通りラストまで更新希望です！毎日の更新すごく楽しみにしてるので、更新再開されて嬉しいです(^^) (2022年3月10日 13時) (レス) @page49 id: 199408426c (このIDを非表示/違反報告)
saco(プロフ) - ゆかさん» 初コメありがとうございます´`*私生活が落ち着いてきたのでたくさん更新予定です☆みなさんのご期待に添えるようなラストを目指して頑張らせて頂きます!! (2022年2月27日 14時) (レス) id: c153074c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saco | 作成日時：2021年9月4日 23時
