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私は昔から人に頼ることが苦手。
なんでも自分でやらなきゃ。
自分で守らなきゃ。
強くならなきゃ。
そう思って生きてきた。
だからどうやって甘えたらいいのか
正直わからなくて。
それが昔からの悩みでもある。
ーーせっかく心配してくれた流星くんに悪いことしちゃったかな。。
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流星side
この前裏庭で寝てたら、
ーー『はぁ?嘘おっしゃい。
私昨日の昼休みに見たのよ。あなたと淳太様が一緒に歩いているところ!淳太様はみんなの物なのよ!』
うるさい。
うるさすぎて起きてもうた。
女のけんか??
なんてぼーっと黙って見ていたら
突然
[バチンッ]
乾いた音が響いた。
は?
音のした方をよーく見てみると、
瓶底眼鏡に三つ編みのTHE地味の代表みたいな女の子が倒れておった。
正直めんどくさいことに巻き込まれるのは苦手。
でもなんだか放っておけんくて。
声をかけてみると
ほっぺが赤く腫れててかなり痛そう。
でも怖かったやろうに彼女は泣きもせず
ぐっと堪えてた。
話してみてわかったことは
他の女の子と違って、
俺のこと見てもキャーキャー言わへんし、
下心なんて、まるでない人なんやろうなって。
あと。
人に弱みを見せるのが苦手みたいやった。
せやから何故だかわからんけど、
普段は絶対しないのに自分から連絡先を渡したりなんかして。
普通に連絡取っとるときも
気使わんでええし凄い楽やし、
なんか純粋に姉ちゃんができたみたいで嬉しかった。
ーーーーーー
でも数日ぶりに彼女に会ってびっくりした。
A先輩は前より痩せとって。
腕なんか痣だらけやったし…。
正直見てられんかった。
1人で抱え込まんでもええのに。
強がらんでもええのになー。
よし。
A先輩のために俺が一肌脱がな!!
…確かA先輩に嫌がらせしとった奴らって
淳太関係の奴らやったっけ。
藤井流星。やったります!!!
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作者名:しゃちお | 作成日時:2017年10月1日 3時