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『あのさ。何があったかはわからんねんけど、なんかあったらいつでも話聞くからな?』


急に真剣な顔をしてそう言ってくる濱ちゃん先生。


深くは聞いてこないけど、頬を見れば何かあったってことくらい一目瞭然だもんね。


「はい。ありがとうございます。」


私がそう言うと



先生は満足そうに笑って、


『よっしゃ!じゃあ休み時間まで先生と話そうや!』


そして内緒やで!なんて言いながらオレンジジュースを出してくれる。



それから濱ちゃん先生は
本当に休み時間になるまで私に付き合っていろんな話をしてくれて。
たくさん笑わせて元気にしてくれた。


『やっと笑ったなぁ?
Aちゃんは笑顔の方が似合うで?』



「ふふ。ありがとうございます。」


ーーーーー
楽しい時間はあっという間で。


チャイムが鳴って、

教室に戻らなければいけない時間に。


名残惜しいな〜なんて思っていると、

それが顔に出ていたのか


『1人で溜め込まんと、
またいつでも来てええんやからな!』

また楽しい話たくさんしよなー!

なんてニコニコしながら

優しく送り出してくれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

保健室を出て教室がある棟へ向かう。


廊下まで来ると


照史くんと紗奈が2人で話してる姿が見えた。


『あ!!A!!どこに行ってたの!?
鞄はあるのに教室にいないから心配して今照史に相談してたところなの!

って…そのほっぺどうしたの!!!』



廊下を歩いて来る私に気づいた紗奈は、小走りでかけ寄ってきてくれたんだけど…


私の頬を見て絶句している。


ふと紗奈の少し後ろにいた照史くんを見ると、彼も言葉を失っているのがわかる。


照史『…っAちゃん。そのほっぺどうしたん?』


心配そうに彼の下がり眉がさらに下がっている。


「ちょっとぶつけちゃって。
見苦しいところみせてごめんね?」


『えっ!大丈夫なの!?
でも、びっくりした〜。私てっきり、Aに何かあったんじゃないかって思って…。』


「ふふ。心配かけてごめんね?
でもなんともないから!大丈夫!!」


そう言って笑ってみせた!



なんとかうまく誤魔化して

2人は納得してくれたみたいなんだけど。。

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作者名:しゃちお | 作成日時:2017年10月1日 3時

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