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照史『そや、Aちゃん。今日はその姿なんやね?』

紗奈『あっ!そういえば!
お父様からもうその格好で学校通わなくていいって言われたんでしょう??
眼鏡外したほうが絶対A可愛いよ!』


照史『そうやったん?俺も絶対外した方がええと思う!なぁ、淳太くんもそう思うやろ??』


淳太『お、俺は…別に。』


照史『とか言って〜!笑
本当は外した方が可愛いって思っとるくせに〜!!!』


淳太くんは顔を赤くして、なぜか不機嫌になる。


紗奈『まぁでも眼鏡外したらA、狼たちにすぐ食べられちゃいそう!』


「狼?それこの前お父さんも同じこと言ってたけど。狼ってなに?私おいしくないよ?」

はぁ。とため息をつく私以外の3人。


なぜか紗奈の話を聞いて更に不機嫌になる淳太くん。



突然無言で私の手を取り、早足で歩き出す。



「ちょ、えっ?淳太くん?どうしたの?ねぇ!」


私の言葉をスルーして、どんどん屋上へと続く階段を登っていく。

ーーーーーーーーーーーーーーー

その後ろ姿をニヤニヤしながら見送る照史くんと紗奈。


照史『淳太くん。めっちゃ焦ってたな?笑』


紗奈『ちょっとからかいすぎちゃったかな?
ふふ。でも中間くんって意外と独占欲強いんだね。笑』


こんな話をしていたなんて2人は知るよしもない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー
IN屋上。


はぁ。はぁ。つ、つかれた。


2人で来た屋上。


久しぶりに来た屋上は最上階にあるからやっぱり遠くて。


少し息が上がる。


屋上に着いてからも手は繋がれたまま。


『な、なぁ。』

先に口を開いたのは淳太くん。


「うん?急にどうしたの?」


『あの、さ。その眼鏡と三つ編み。

……はずしたらあかんっ!!』



「へ??え、えーっと。」


『ええか!?
これまで通り、絶対外したらあかん!!』


「な、なんで?」

元々無いと落ち着かないし外す気はあまりなかったけど。

こんなに必死になられると気になる。


『なんでもや!あかんもんはあかん!もし約束破ったら…』


「破ったら?」


『爬虫類ショップ連れて行くで。ニヤリ。』


ヒィッ。

思わず顔が引きつってしまう。

そう。私は大の爬虫類嫌い。

中でもヘビが特に苦手なのだ。

何回か彼に呼び出されているうちに、
ひょんなことから知られてしまった私の弱み。

これを使ってくるなんて( ̄^ ̄)




『わかったら、ちゃんと約束守るんやで?』


彼はそう微笑んで、教室に戻っていった。

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作者名:しゃちお | 作成日時:2017年10月1日 3時

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