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父『Aは飲み込みが早くて、何をやらせてもすぐに上達するから、色んなことやらせてみたくなってな。』
なんて懐かしそうに話すお父さん。
「そういえば私って、いつからあの格好をするようになったんだっけ?」
懐かしい話からふと思ったことを両親に聞く。
母『んー。小学生になる前だったかしら。
あなた一度誘拐されそうになったことがあってね。それも東城財閥の一人娘だからっていう理由で。身代金目的でね。』
父『そう。もうその時Aは、世間様に顔出ししていたからな。また危険に晒されないためには、ああやって変装してもらうしかなかったんだよ。』
「そうだったんだ。」
自分では全然記憶になかった過去。
母『ごめんね。それが原因であなたがツライ想いをしたこともあったでしょう。
それでね、お父さんとも話したんだけど。』
父『うん。Aももうだいぶ大人になったし、変装しないで学校に行ってもいいぞ。
ただし、狼には充分注意すること。』
そうしないと可愛い娘が…(´;ω;`)。
なんて言ってるお父さん。
隣ではそんなお父さんを慰めるお母さん。
「へ?…。んー。でも。
私はお母さんやお父さんと違って顔が整っているわけじゃないから。地味子くらいが丁度いいの。 それにしても狼ってなに?」
野性!?なんて聞いてるAさん。
父と母『はぁ。これは先が思いやられるわ』
こう両親が呟いているのなんて、本人は知るよしもなかった。
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INAのお部屋
今日は長い一日だったな。
本当に色んなことが起こりすぎて頭がパンクしそうだった。
これから考えなきゃいけないことが、たくさんある。
将来のことも。
でもこうやって両親とゆっくりお話する時間ができてよかったのかも。
ーーーそして淳太くん。
最初はただのドSで俺様な人なのかと思っていたけど。
意外にも優しい人なんだな。。。
色んなことを考えていたら
疲れもあってか、徐々に瞼が落ちていった。
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作者名:しゃちお | 作成日時:2017年10月1日 3時