わたしのおうじさま (ページ28)

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ふぅ～疲れた。

お手洗いから出て、会場に戻ると。

たくさんの女の子に囲まれている淳太くん。

もう。やっぱり私じゃなくても他に女の子いるじゃない！

よし。せっかく来たしビッフェでも楽しもう！なんて思って会場の端でご飯を食べていると。

『君1人？ねえこんなとこ一緒に抜け出して、俺といいことしようよ。』

『いやいや俺と外の空気でも吸いに行こう。』

知らぬ間に顔を赤くした男の人達に囲まれる。

「い、いや。結構です。私1人で来てないので」

必死に断るけど男の人たちはしつこくて。

突然肩に手がまわされる。

『君、そんな嘘言っちゃだめだよ。連れなんていないじゃない。さぁ。俺と行こう。』

恐怖で体がガタガタと震え出す。

せめてもの抵抗でキリッと男達を睨むと

『強がる姿も可愛いね。もっと君のこと教えてよ。』

なんて今度はまた別の人から手を強く引っ張られる。

知らない人にベタべタ触られて気持ち悪い。

もう。無理。泣

怖くて声が出ない！、

誰が助けて！！！！

そう思った時。。。

ーーー淳太『俺のツレになにやってんねん。さっさと離れんかい。』

そう呟いた彼は、私の腕を強く引っ張り必然的に私は彼の腕の中へ。

彼のこんなドスの効いた低い声聞いたことない。

『はぁ？……ってあなたは、、！！！
な、中間財閥の、、！！』

そう1人の男が呟いた瞬間、周りにいた男達も顔を青くして急いでその場から去って行った。

ーーーーーー

『大丈夫やった？』

彼の優しい声を聞くとなぜだか泣きたくなる。

震えていた体も彼に抱きしめられていると段々と震えが治まってくる。

「た、助けてくれてありがとう、、。」

『ごめん。怖かったやんな？1人にしてごめんな。』

彼はそう言って何度も謝ってくれた。

「私こそごめん。勝手に1人で行動して。。」

そういうと彼はふっと笑って。

『でもよかったわ。守れて。Aが男達に囲まれているの見てほんまに焦ってん。』

とりあえず今日はもう帰ろ。

そう言って彼は私の手を取り、歩き出す。

出口まできたとき。

『淳太！！！』『淳くん！！』

後ろから淳太くんを呼ぶ声が。。

2人でゆっくりと振り向くと。

美男美女のご夫婦がこちらに向かってきていた。

けれどその相手の顔を見た途端、淳太くんは顔をしかめる。

☆はい。作者です。
淳太くんドSキャラから甘々キャラに変貌を遂げてきてますね。
ツンデレな彼をどうぞよろしくお願いします。笑