わたしのおうじさま (ページ25)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:33,268 hit

24 ページ25

淳太side

いや待って待って。

あかん。Aが可愛すぎる。。。

心臓ばくばくすんねんけど。。

いや、元々Aって美人やし、めちゃめちゃ可愛い子なんは知っとったんやけど。

美しくヘアメイクされた彼女はもう別格で。

綺麗すぎて話すだけで緊張してまう。

いや～あれはあかん。

絶対パーティーの会場行ったら、ナンパされるやんな！？

俺が絶対そばにおらな！！！

なんて1人で気合いをいれている淳太君なのでした。

ーーーーーーーーーーー。

彼に手を引かれ連れてこられたのは、

同じホテル内にあるパーティー会場。

その入り口には、

西園寺財閥主催祝賀パーティーと書かれた看板がたっている。

「え。パーティー？？」

急にパーティーだなんて無理ムリムリ。

どーしよう。人混み苦手だし、なんだか緊張するし。。なんて思っていると。

その様子に彼は気づいたのか、

『大丈夫やで。俺がそばにおるし、美味しいご飯とかもたくさんあるから！！
気楽にご飯食べにいくつもりで行こうや』

そう言って微笑む。

いや、かっこいいけども！！、

元はと言えば淳太君がこんなとこ、連れてきたのが原因でしょ！！

なんて思いつつも、本人がなんだか嬉しそうだから強く言えなくて。

渋々淳太君と共にパーティ会場へと足を踏み入れた。

ーーーーー

パーティー会場は、

キラキラと輝くシャンデリアが飾られてあって

床一面にレッドカーペットが敷き詰められている。

テーブルにはビッフェ形式の豪華な料理たちが並び、

それを食べながら、オシャレに着飾ったたくさんの人たちが談笑している。

なにここ。。。

まるで別世界なんだけど。

淳太君と歩いているだけで、突き刺さる

視線、視線、視線。

中には彼を見て顔を赤くしている男女も。

女の子はわかるけど、男の子も照れているなんて、、、

淳太君って男の子にもモテるんだ。なんて思っていると。。

『あかん。Aめっちゃ見られとるやん。
顔赤くしとる男だっておるし。A、今日俺から離れたらあかんで？』

なんて焦ったように言う淳太君。

「私なんかのこと誰も見ないでしょ。
地味子だし。。淳太君が見られているんじゃない？？」

私が思っていることを口にしてみると。

横ではぁ。とため息をつく彼。

その間にも彼の周りには、彼に一言でも挨拶しようと群がるたくさんの人たちの姿が。

その様子を見ると、やっぱり彼が世界的財閥の御曹司なのだと思い知らされる。