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7 始まりの予感 ページ9

「えええっ!!じゃあお前、
本当にエイリアンが見えるのか!?」


「う、うん。エイリアンというか、妖怪だけどね。」


「ああそうか、そうとも呼ぶんだったな。
うわあ、すっげーや!なんでだ!?
日本人って皆あいつらのこと見えるのか!?」


「ええっ!?いや、それはないと思うけど!?」


テーブルの向かいの椅子に腰かけ、
半分に分けたベーコンエッグを頬張りながら
嬉々とした目でこちらを見てくるマックに、
Aもまた、内心とてもどきどきしていた。

マックが話したいことというのは、
Aは妖怪の姿が本当に見えるのかということだった。

なんとなくどこでそれを聞いたのかは察して、
Aがそのことを肯定すると
マックも妖怪が見えるのだということを打ち明けた。
やはり昨日の話は本当だったようだ。


「…というか、驚いたのは私も同じだよ!
妖怪が見える友達なんて初めてなんだもの…!」


「え、そうなのか?俺にはいるけどな、
ヨーカイが見えるジャポンの友達。」


「えっ、嘘!?ジャポンにそんな人がいるの!?」


「ああ。そのうちの一人は少し前までこの町にいたんだけど、
親の仕事の都合で向こうに帰っちまったんだよ。」


「ええ…!そうなんだ、私も会いたかったな…。」


「まあ、うんがい鏡っていうやつの力を借りれば
お互いすぐには会いに行けるんだけどさ。
最近はちょっと時間が合わなくて会えてないんだ。」


「うーん…そうだね。なにしろジャポンとUSAだもんね…
うんがい鏡で容易に行き来できない距離だもんなあ。」


「シシシッ、やっぱあいつのことも知ってるんだな!

……なあ、初めて会ったときから思ってたけど
お前ってほんと面白いよな、A!」


「えっ…?そ、そうかな?」


「おう!俺、お前のことがもっと知りたくなった!」


「!」


そばかすのある頬をくしゃっとさせて
にかっと笑ったマックに、
Aは胸のあたりがきゅっと縮まる感覚を覚えた。
慣れないその感覚に、Aは思わず戸惑う。


「…?」


「ん?どうしたA?」


「…あ、ううん。なんでもない。」


「そうか。んじゃ、お前の用意が出来たら出発しようぜ!」


「え?出発って…どこに?」


「お前に見せたい物があるんだ!
仲間しか知らない秘密の場所さ、
見たらきっとびっくりするぜ!」


そう言い、マックは自慢げに笑ってみせた。
Aは一体何だろうと首をかしげながら、
まだ少し速い鼓動を繰り返す胸に手をあてるのだった。

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シシィ - 読むの遅くなったけど 更新されてるヨーーーー!!!!!!! やっぱり面白い 私の目に狂いはなかった 更新頑張ってね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 8773c97887 (このIDを非表示/違反報告)
さちのか - 更新遅くてすみません…!皆さんコメントありがとうございます、とても励みになります(*´∀`) (2017年8月31日 21時) (レス) id: 0131ea7eb0 (このIDを非表示/違反報告)
黒川乙葉(プロフ) - ま、マック落ちだと……!?と思って読ませて頂きました!とっても面白かったです!更新頑張って下さい! (2017年8月20日 18時) (レス) id: e438ae7008 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ぐっちょーぶ!←私の気持ち (2017年8月17日 2時) (レス) id: 3811c45839 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 題名で引かれて来ました(そしたらもう私好みの作品で…!さちのかさんのペースで大丈夫なので更新頑張って下さい!応援してます! (2017年8月16日 23時) (レス) id: f57d600994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さちのか | 作成日時:2017年7月11日 21時

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