３ 謎の少女の災難 ページ5
＿＿＿＿ガサガサガサッ！！
ドサァンッッ！！！
｢Σ＿＿＿っあだぁああっ！！
っぅあーー、いててて…！！｣
｢うぐぅっ…地面が草で良かった…｣
｢……！！おい、あのオッサンは！？｣
｢……もう、追いかけてきてないみたいだね。
っはぁあーーー、よかったあ…！
本当にありがとう、おかげで助かったよ！！｣
まだ尻餅をついたままのマックの手を握りしめ、
少女は満面の笑顔でお礼を言った。
マックは呆気に取られたような顔をしながら、
肩で息をして乱れた呼吸を整える。
｢……っ、はぁ…大変な目にあったぜ…
なあ、何があったんだよ？なんでお前は追われてたんだ？｣
｢あー…うん。えっとね。
あのおじさん、３番倉庫マーケットの肉屋さんなんだけど
ちょっと勘違いをされちゃったみたいで。｣
｢勘違い？｣
｢うん。私、あのマーケットで買い物を頼まれてたんだけど
肉屋さんの前を通ったとき、急にあのおじさんが
『吊るしてあったベーコンが消えた！』って言い出して。
お店の目の前にいたのは私だけだったから、
おじさん、私が盗んだのかと思っちゃったらしくて。
私が頼まれたのは野菜だって言っても、
全く聞いてくれなくて…もー怖いのなんのって…。｣
｢ベーコンが消えた…？｣
マックは少女の言葉を頭で繰り返した。
彼女の言っていることが本当なら、
ベーコンが消えた理由は他にあるはずだ。
…そして、その理由にマックは心当たりがあった。
｢(……でも、エイリアンの仕業かも、
なんて言っても信じないよな……。)｣
｢……あれ、きっとメリケン妖怪ってやつだよな…
日本じゃ見たことないやつだったし……｣
｢…ん？なんか言ったか？｣
｢えっ？ううん、なんでもないよ。
とにかく、そういうことだったの。お騒がせしてごめんね。｣
｢ああ、気にすんなって。
…そういやお前、見ない顔だな。
俺、マックっていうんだ。お前の名前は？｣
｢私？私はAだよ。｣
｢Aか。シシシッ、これからよろしくな！｣
｢…！うん、よろしくね、マック！
…って、ああっ！！｣
｢えっ｣
｢いけない、私…逃げるのに夢中で、
肝心の野菜を買ってなかった…！
どうしよう、このまま帰ったら怒られちゃう…！｣
Aはおろおろと慌て始める。
とはいえ、このままマーケットに戻るのは
得策ではないだろう。
マックは呆れたようにため息をついたあと、
仕方ねーなぁ、と言いながら
草むらに倒れた自転車を起こした。
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シシィ - 読むの遅くなったけど 更新されてるヨーーーー！！！！！！！ やっぱり面白い 私の目に狂いはなかった 更新頑張ってね☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2017年8月31日 21時) (
レス) id: 8773c97887 (このIDを非表示/違反報告)
さちのか - 更新遅くてすみません…！皆さんコメントありがとうございます、とても励みになります(*´∀`) (2017年8月31日 21時) (レス) id: 0131ea7eb0 (このIDを非表示/違反報告)
黒川乙葉(プロフ) - ま、マック落ちだと……！？と思って読ませて頂きました！とっても面白かったです！更新頑張って下さい！ (2017年8月20日 18時) (レス) id: e438ae7008 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ぐっちょーぶ！←私の気持ち (2017年8月17日 2時) (レス) id: 3811c45839 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 題名で引かれて来ました(そしたらもう私好みの作品で…！さちのかさんのペースで大丈夫なので更新頑張って下さい!応援してます! (2017年8月16日 23時) (レス) id: f57d600994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さちのか | 作成日時：2017年7月11日 21時
