２ ノースピスタ大爆走 ページ4
｢＿＿＿まったく
ボブじーさんもお節介だよなぁ…
でもまあ、いつまでも辛気くさい顔してんのも柄じゃないし
どんなヤツかも正直ちょっと気になるな。｣
そう言い、マックは自転車をこぎながら空を仰いだ。
じりじりと降り注ぐ日差しの中、
マックはノースピスタを目指して走っていく。
｢…はー、それにしてもあちぃな…｣
｢こらぁあーーー！！！待て、ウチの肉を返せー！！｣
｢ΣΣうわぁあああーーー！！
違うって言ってるじゃないですかぁあ！！｣
｢……ん？なんだ、なんの騒ぎだ？｣
突然聞こえたその声に振り向くと、
３番倉庫マーケットの方から
誰かが全速力で走って来るのが目に入った。
マックはぎょっとしてその様子を二度見する。
駆けてくるのは一人の少女だった。
その後ろを、やけにガタイの良いエプロン姿の男が
憤怒の表情で追いかけてきているのだ。
｢な、なんだありゃ…！なにやってんだ、あいつ…！
っつーかこっちに向かって来てないか！？｣
｢……！！
おーい、そこの君！！｣
｢え！？…えっ、俺！？｣
｢うん！その自転車、乗せて！後ろでいいからっ！｣
｢ΣΣはぁあ！？｣
マックは状況を理解する暇も与えられないまま、
走ってきた少女を自転車の後ろに乗せ、
慌ててペダルをこぎ始める。
｢待てーー！！逃がさないぞーーー！！｣
｢うわああ！まだ追ってくるよ！？しぶといなー！？｣
｢しぶといなーじゃねえよ、
いきなり何なんだよお前は！！｣
｢後で説明する！とにかく今は早く逃げないと！｣
マックは後ろから聞こえる怒声に顔をひきつらせ、
必死に自転車をこぎ進めていく。
電柱や人を死物狂いで避けながら、
自転車はメリケンパーク方面へと向かっていった。
そこで、少女は広場に立った大きなテントに気づく。
｢…！しめた、あのサーカスのテント！
あの裏に隠れればやり過ごせるかも！！｣
｢隠れればって…おい、このスピードで突っ込むのか！？
この距離じゃあブレーキかけても間に合わないぞ！？｣
｢えっ！？｣
｢っ、やばいな、このままだと突っ込むぞ！！｣
｢え、嘘でしょ、ちょっと待っ｣
ガタンッ！！
｢ ｢うわっ
うわぁああああああああああ！！！｣ ｣
直後、自転車の前輪がテントのロープに引っ掛かり、
自転車から投げ出された二人は大きく宙を舞った。
地面と空が反転し、ぐるりと世界が一回転する。
数秒後にくる衝撃に備えて、
マックはぎゅっと目をつぶった。
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シシィ - 読むの遅くなったけど 更新されてるヨーーーー！！！！！！！ やっぱり面白い 私の目に狂いはなかった 更新頑張ってね☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2017年8月31日 21時) (
レス) id: 8773c97887 (このIDを非表示/違反報告)
さちのか - 更新遅くてすみません…！皆さんコメントありがとうございます、とても励みになります(*´∀`) (2017年8月31日 21時) (レス) id: 0131ea7eb0 (このIDを非表示/違反報告)
黒川乙葉(プロフ) - ま、マック落ちだと……！？と思って読ませて頂きました！とっても面白かったです！更新頑張って下さい！ (2017年8月20日 18時) (レス) id: e438ae7008 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ぐっちょーぶ！←私の気持ち (2017年8月17日 2時) (レス) id: 3811c45839 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 題名で引かれて来ました(そしたらもう私好みの作品で…！さちのかさんのペースで大丈夫なので更新頑張って下さい!応援してます! (2017年8月16日 23時) (レス) id: f57d600994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さちのか | 作成日時：2017年7月11日 21時
