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まだ俺がAに出会う前
淳太君と2人で飲みに行き始めた頃
雑談の中で話題になった
「神様俺様セレブリティ中間様！買って下さい！」
「なんっでやねん」
「彼女が出来ないあなたに！
女の子にプレゼントを買うという
幸せな体験をさせてあげます！」
「殴ったろかホンマ」
なんて言い合いを昔したって
同じブランドのマフラーを衣装で手にした時に話してた
確かにマフラーにしては高い
茶色い札が10枚弱
あげた時、ホンマに嬉しそうやったな…
毎日使ってるって言うてたし
せやけど
俺にくれたサングラスのが高くね？
何なら懐中時計なんて3倍以上やで？
プレゼントの金額で思いを図るのは品がないけど
自分より俺を優先してる所が
とてつもなくAっぽい
俺は、少しでも彼女にお返しがしたくて
出掛ける時の旅費は全部俺が出すって言うた
…まぁ彼女が簡単に払わせてくれる訳でもなく
今日の航空機代も彼女が支払ってる
しかも、ほとんど俺の行きたい所に行っとる
彼女の希望で出かけたと言えば…
1回温泉に行ったか
え、少な！
「照史くん！早く行こうよー！」
彼女の声で我に返る
今日の沖縄も俺の希望
ダイビングしてみんなと飲も！って言ったら「行きたい！」って笑っとったけど
車に乗って1分もしないうちに眠るA
疲れてるんかな
ブレーキもアクセルも
いつも以上に優しく踏んだ
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年11月28日 10時
