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258. ページ22
彼女と甘い時間を過ごし
深夜にふと目が覚めた昨夜
隣にAが居なかった
リビングから咳き込む声が聞こえて
様子を見に行くと
ソファの前に座り込んで
ローテーブルに伏せているA
眠っては居るみたいやけど
時折咳き込んだり
苦しそうに呼吸をしている
「A…？
こんな所で寝たら風邪引くで」
そう静かに声を掛けると
うっすら目を開けて「ぁ…きと…」と呟く
「ベッド占領してもたな、ゴメン」
シングルベッドで俺が大の字になっとったら
そら寝る場所もないわな
彼女は首を横に振ると
数回咳き込んでから
俺の首に腕を巻き付けて、緩く体重を乗せてきた
「咳出とるやん。大丈夫か？
ホンマに風邪引いたんちゃう？」
「もぅ…あさ？」
「ちゃうよ。まだ夜中。一緒にベッド行って寝よ？」
「んぅートイレ行く…」
彼女が立ち上がった床には
ネズミーランドのキャラクターが描かれた缶が
蓋が外れた状態で置かれていた
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年11月28日 10時
