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257. ページ21
「おい照史、嫌やったら嫌って、ちゃんと言いや？
流星はともかく、照史の口からAに嫌やって言えば
ちゃんと距離取るとかするで？アイツ」
わかってる
わかってんねんけどな
なんかちゃうねん
「せやな…でも流星と切って欲しいわけちゃうからな」
「香水つけるな言うたらええやん」
「でもあの匂い…Aがホンマに好きやねん」
俺も好きな匂いに包まれてると安心するから
それをやめろとは言われへん…
しばらく黙っていた淳太君
イライラした表情から、ふっと笑顔に変わった
「ずっと思っててんけど、Aの事になると、めっちゃ弱気やなw
元カノとは怒鳴り合いしてたやん」
何年前の話やねんw
「んははは！確かに！
なんやろうな…Aの事は…本当に大切にしたいって思うねん。
でも、思えば思う程…色々…難しいわ…うん、難しい」
ポロッと本音がこぼれた俺の背中を
淳太君はポンポンと叩き
「大人になったな、俺たち」
と苦笑いをした
その言葉がピッタリ当てはまる気がして
「大人って…ダルいなw」
と２人で声を上げて笑った
・
昨日の夜見た光景
淳太君はきっと知っている
理由も
詳細も
聞いたら教えてくれると思う
Aにも聞いたらええねん
きっと教えてくれる
でも
大事にしたいと思えば思う程
なにもかも怖くなるんは
なんなんやろ
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年11月28日 10時
