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254. ページ18

「…照史くん?どうしたの?」


目の前で彼女が俺の顔を
心配そうに覗き込んでいた


「ん?あ、ぼーっとしとったw」

「なんか…あった?」



『流星と同じ香水なんて使わんとって』



口から出そうになって飲み込んだ
そんな事を言ったら
Aは一瞬で流星を切る

あれだけ仲良かった淳太くんと
瞬時に距離を置いたみたいに

そんな事は望んでないねん

俺、淳太くんの次は流星に嫉妬しとる

不安な理由は…確実に俺の独占欲


「なんもないでw」


そう笑う俺を見て
少し悲しげな表情で
何か言いたそうに口を少し開いた

でも

小さくため息をついてから
にこりと微笑んで


「疲れてるのに、来てくれてありがと」


そう言うと
俺の頬にキスを落とした


「なぁんでほっぺなん?こっちは?」


俺の嫉妬心で淀んだ空気を入れ替える為に
唇を指差して冗談ぽくおねだりすると
「照史くんかわい♥」と言いながら
軽くチュッとキスしてくれた


あ、せや
ええ事思い付いた

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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年11月28日 10時

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