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253. ページ17
「これ、流星から」
ケーキを食べ終わってから
託された紙袋を手渡す
「りゅせくんから?!」
ニコニコしながら彼女が開けると
そこには流星がいつも使ってる香水が入っていた
「Happy Birthday
姉ちゃんの好きな俺の匂い
今度付けてきてや」
…おい流星
誤解を産みかねん文章やめぇや
相手が流星やなかったら一悶着起きるで
彼女がティッシュに向かって軽く吹くと
一気に流星の匂いが広がる
目を瞑って香りを堪能する彼女は
まるで流星を想ってるように見えて
複雑な気持ちになる
いや、勝手な被害妄想やねん
流星はAの好きな物をあげて
Aは好きな香りを楽しんどるだけ
それ以外の何物でもない
でも…
彼氏って…俺やんな?って
誕生日知らん上にプレゼントも無くて
でも流星は知っとる上に
プレゼントまて用意しとって
彼女が俺から離れてまうんちゃうかって
いつまでも取れない不安は
一体なんなんやろ
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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年11月28日 10時