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251. ページ15

慌てて電話を掛けると、電話口から呑気な彼女の声



「はーい」

「A!今日誕生日ってホンマなん?!」



半年も付き合って
彼女の誕生日知らん彼氏とかどうなんそれ

機嫌悪なっててもおかしくない状況なのに



「うん、そうだよー?」



彼女からは、何でもない事のように返事が来た



「そうだよちゃうって!何で言わへんねん!」



聞かへん俺も悪い…
いや、俺が全面的に悪いねんけど

言うてくれてもええやん!



「誕生日が嬉しい歳じゃないもん…
 照史くんとまた離れた…」



彼女らしい理由にため息が出る



「…とりあえず、今から行ってええ?」

「え?!来てくれるの?!」

「そら行くやろ!」

「やった♥照史くんに会える♥」




…言いたいことは山程あるけど
面と向かって言うたんねん

とりあえずタクシーに乗り込んで

流星が教えてくれた
この時間でも開いとるケーキ屋に向った

252.→←250.橙Side 誕生日



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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年11月28日 10時

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