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368.橙Side ページ35
今日はAの誕生日前日
2ヶ月ぶりに会える
夜景の見えるレストラン
ホンマは、リッチなホテルでも
泊まろうか？って言ってんけど
俺んちでのんびりしたいって
彼女の意向で
飯だけ外ですることになった
嬉しくて
嬉しすぎて
念入りに風呂入って寝た
・
午後に少し仕事があるだけで
昼まで寝られる貴重な日やのに
朝っぱらからスマホがうるさい
しぶしぶ手に取り
画面を覗くと
「流…星？」
寝坊したか？！と飛び起きる
部屋の時計は朝6時
なんやねん
無視して寝ようとした時に
再び掛かってきた
不機嫌を隠さず
画面をタップした
「なんやね…」
「照史！お前、何やってんねん！」
俺の言葉を遮って怒鳴る流星
「朝っぱらから、なんの話や」
「…気付いてへんのか？
え、事務所からなんも聞かされてないん？！」
「はぁ？」
え、マジか
とつぶやくと
「ええからテレビつけてみ」
と言って電話は切れた
話が全く読めない
通常モードに戻った画面には
メッセージアプリの通知が数件来ていた
渋々起き上がり
リビングのテレビを付ける
そこに写った内容で
俺の脳は一気に覚醒した
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年2月22日 23時
