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彼女の家について
淳太君に何を言われたのか
めっちゃ聞かれたけど
「何も言われてない」
「仕事の話をしてただけ」
って濁した
納得行かないって顔してたけど
キスして空気作ってごまかした
…
『何か一つでも覚悟したんか？』
『その覚悟が軽いもんやないって
一緒におったらわかるやろ？！』
『どれだけ愛されてるか…
まだ分からへんのか』
…
頭の中をぐるぐる回る言葉
ゴメンなA
あれだけ言われても
なんの覚悟も出来ないし
手放す気も無い
さっき淳太君に
口パクで何言ってたんかを
聞く勇気も無い
ガキ過ぎてゴメン
Aがくれる気持ちの
半分も答えられてへんくてゴメン
でもな
周りからみたら足らんのかもしれんけど
ホンマにホンマに好きやし
Aがどれだけ俺を思ってくれてるか
分かってるつもりやねんで
たった2歳しか離れてへんのに
淳太君もAも俺より遥かに大人で
結局2人の優しさに甘えっぱなしで
何一つ追いつけない自分が情けない
まだまだ整理出来ていない頭で考えて
出てくる答えはこれだけ
「大好きやで、ホンマに」
この言葉に嘘は無い
俺の下
一番近くで頬を赤くする彼女は
「うん知ってる♥」なんて笑う
愛しくてたまらん
…
『引くほど照史の事が好きやねんで』
…
俺も負けてないと思うねんけどな
さすがに淳太くんには言わへんけどw
これから
俺が出来ること
せなアカンこと
頭と心の整理をして
少しずつでも動いていこう
遅すぎる事は
ないはずやから
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年2月22日 23時
