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「ほな、嫌いなもんは？」
「雷…ゴロゴロって聞くと
お腹痛くなる」
また変なこと言うてる
「それはそれで可愛いけど、
今は食べ物の話しとんねんw」
「あ、そうか
えっと…
魚卵、蟹、雲丹、
ミルクチョコ、パクチー、
普通の味のしない創作料理」
「ンハハハハ！」
「高い呪文料理も嫌」
「呪文料理？w」
「マグレ・ド・カナールとか
ブフブルギニョンとかさ
意味分かんない
肉焼きました！で良くない？
ここは日本なんだから」
「呪文料理wwww
お腹ww痛いwwww」
もはや嫌いな食べ物ですらないw
気に食わない料理名やんけ
はぁーおもろww
「笑いすぎ
正直に言っただけなのに」
「スマンスマンw
はぁーでも悔しいなぁ」
「悔しい？」
信号に引っかかったら
俺のしょーもない嫉妬を
話そうかなと思ってたけど
引っかかってしもたから
仕方ない
「淳太君にAの
好きな食べ物聞いたら、
ほぼ同じ事を言うとった
Aの事、
何でも知ってるんやなって」
2人の時間は濃くて深い
俺には越せない関係性が
普通に羨ましい
最初に会った時から
淳太君と居るとポンコツなA
流星なんて目じゃないくらい
天然ブチかましてて
ホンマに気ぃ抜いとるんやなって
分かんない！出来ない！
ってすぐ言うし
淳太君も文句言いながらも
フォローする
兄妹みたいな感じ
俺と居ると
無意識にお姉ちゃんしとるんか
ちょっと抜けてるけど
しっかりものって感じになる
それが悔しかったんやけど
今日のAはめっちゃポンコツw
俺の前でも気ぃ抜いとるのが
たまらなく嬉しい
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年1月28日 13時
