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やはり食事は体力を使うらしく
半分程食べると「疲れた」と呟く



椅子の背もたれにドサリと体重を掛けるから
落ちたりしないように
支えながらソファに移動させる



座るや否や座面に体を横に倒し
ケホケホと咳き込んだ



「薬飲んだら、もう一回寝とき
 まだ、2時間はあるから」

「淳太くんは…?」

「俺は、10時から電話打ち合わせがあんねん
 今日、代役の」

「そっか……」



チラリと壁時計に目を向けると



「向こうで寝る」と体を起こした



その瞬間
痛みが走ったのか
表情が一瞬険しくなる

『大丈夫か』と俺が声を掛ける前に
スッといつもの笑顔に戻って



隠しきれない辛さを纏った表情で
「静かにしてます」と唇に人差し指を当てた











仕事の電話やオンライン打ち合わせの時
Aは必ず
聞かないように
聞こえないように
距離を取ったり別室へ行ったりする

別にお前やったらええよって
俺も何度も言うたし
照史も言うてたらしいけど



「怖いから無理!」って笑った



今日もきっと
打ち合わせ中に
痛くても苦しくても
絶対に言わない



やから









「しんどくなったら、すぐに言えよ
 マネージャーと話してるだけやから
 別に聞かれても困らへん」

先に釘を刺すと

「はぁい」と返事だけは良い





ベッドに沈んだ所に
首まで布団を掛ける



枕元にスマホを置き
「ちゃんと、呼べよ」と頭を撫で
既にリビングで鳴っているスマホを受ける





話してる途中で
バタンと言う音がして振り向くと
仕切りの扉が閉められていた





咳き込む声が気になるけど
電話口にいるのが
制作会社の人だったから
無下にするわけにも行かず


電話口の声に集中した





切ったら鳴る電話

通知

対応に追われて気が付くと
もうすぐ11:20





そろそろ起こさな



「よろしくお願いします
 はい、失礼します」



電話を切りながら
寝室のドアを開けると

既に身支度を終え
ベッドの端に座り
微笑みながら窓の外を眺めていた

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設定タグ:桐山照史 , ジャニーズWEST , 中間淳太   
作品ジャンル:タレント
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作者名:向日葵 | 作成日時:2023年2月10日 22時

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