向日葵みたいな君4 (ページ3)

今日:10 hit、昨日:19 hit、合計:12,666 hit

139. ページ3

嬉しそうにはしゃぐAを見ていて

心の片隅に
とある感情がずっと居る

照史に見せたい

楽しそうに笑うAを

嬉しそうにはしゃいでる姿を
見せてあげたい

A見つかったでって伝えたい

マサキさんの言う通り

今ならまだ話すこともできる
伝えたい事も伝えられる

最後の半年は
ロクに会う事も出来なかった2人

再会させて、たくさん話をさせたい

正直、今照史がAをどう思ってるのかは
分からない

あの至近距離で目があっても
全く気が付かなかった

正直、気付くと思ってたから

流石にあの距離感で
明らかに『普通』とは違う様子の相手に向かって

流星が目を潤ませながら手を振った事を

照史をひっ捕まえて
無理やりとも取れそうな動きをした事を

違和感を感じて
後から聞いてくるかと思っていたけれど

一度も話題に出すこともなかった

入院したあの日以降
Aの事を口にする事もない
　

もしかしたらもう

照史の心に

Aは居ないのかもしれない

幸せになって欲しいって
Aの希望を叶えようと
新しい時間を過ごしているかもしれない

もし気持ちが他の人に行ってたとしても
伝えたい事がある

Aは何も変わっていない事

相変わらず全力で俺達を守っている事

そして今、楽しそうに笑ってる事を

きっと照史は、すごく喜ぶから

・

「ねぇ淳太くん！聞いてる！？」

「聞いとるわw
　そんなら、明日の最初は
　青い帽子のアヒルに会いに行くか」

「やったぁ♥」

アヒルのキャラに会いたい
あのプリプリしたお尻が見たいって

聞いとるわちゃんと！
聞き逃してたまるかい