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07. ページ8

「せめて指輪だけでもって思って
 誕生日に渡してん

 でも…
 今考えたら…

 もっと深い理由があったんちゃうかって」





誰もその先を深く言葉にはしなかった


話を聞けば聞くほど
悪い事しか浮かばなくて


アイツの泣き顔ばかりが
頭に浮かんでいる





「…淳太?」





落ちた気分で脳みそがいっぱいで
呼ばれている事に気が付かなかった

流星に肩をゆすられて我に返る





「…ん?」

「次は、淳太が知ってる事教えてくれ」





3人の真剣な表情から
俺は何をどこまで話そうか

必死に頭を巡らせた






「俺は正直…何も知らん
 居なくなった理由も、どこに居るんかも」


先に結論を言うと
照史はわかりやすく肩を落とした


「淳太にも話してないん」と
流星が驚いてるけど


「知らん、ホンマに分からん
 そもそもロクに連絡取ってへんかったし」


あのクリスマスから
ほとんど連絡とっていない


それを話すと
流星が照史に鋭い視線を向ける


「流星」と神ちゃんに咎められ
グラスの酒を煽る




青「最後に会ったのは?」

黄「照史の誕生日やな」




彼女が沙耶ちゃんに話した事
ここで言おうかと思ったけれど

たしか照史は知っているはず


別れるって言ってた事
照史を支えてあげてと頼まれた事


『消えたい』って言葉は伏せて
照史とか友達周りに伝えたらしい

せやな
あれは言うたらアカンやつや



だから、それ以外を全て話す事にした




黄「一緒にタクシーで帰っててんけど
  たまには飲みに行こうって誘われた」



店の名前を言うと
流星だけが「へぇ、あの店」と反応した




黄「基本的に上機嫌やってんけど
  突然、俺に謝りたいって言い出した」



最初の写真が出た時
パパラッチから直接聞かされた事で
照史を守るために別れると言っていた事


ちゃんと手を離すから
もう少しだけ待ってほしいって
何度か言ってた事


ライブDVDを見て
俺たちを神様みたいだと思った事

そんなみんなを私が守れるわけない
歓声を止めるのが怖い
だから逃げるだけ
無責任でごめんと寂しそうに笑ってた事



迷ったけど
簡潔にまとめて全て話した



青「もう十分守ってるやん、俺達の事
  どこが無責任やねん」

黄「俺も、それ言うてんけどな
  スルーされたわ」



悔しそうな流星

更に悲しそうな顔になる神ちゃん

視線を上げることも出来ない照史



「照史の家にいきなり来た日あったやろ?
 あれ、理由を聞いてん

 でも…濁された」

08.→←06. 黄色side. 思い出した事



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設定タグ:中間淳太 , ジャニーズWEST , 桐山照史   
作品ジャンル:タレント
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年9月11日 3時

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