41.ペアルック ページ42
急いた気持ちを
必死に抑えながら過ごした1日が
ようやく終わり
照史より先に楽屋を飛び出した
・
流星がAをつれて俺の家に居るはずやのに
妙に静かなリビングのドアを開けると
ソファでお互いに寄りかかり
手をつないで眠る2人が居た
「どんだけ買うとんねん…」
至る所に山積みになってる
ショップバッグ
散乱する開封したパッケージのゴミ
テーブルに置かれた
見たこと無い
青いタンブラーとお箸と歯ブラシ
まるで新婚夫婦の引っ越し当日の様な部屋
彼女を連れ回して
あれもこれも買うたんやろうな…
マスクをしたまま
黒いニット帽被って
某ブランドの上下青いスウェットを着たA
ペアルックの流星
疲れて眠る2人が愛しくて可愛くて
笑みが溢れる
人の部屋荒らす程買い物して
ペアルックの部屋着来て眠りこける
世界一のバカップルかいw
2人を真ん中に
背景のショップバッグを入れて
写真を撮ってから叩き起こした
「流星ー！ Aー！
起きろー！」
さすが低血圧2人
動きが鈍い鈍い
ナマケモノのが早いんちゃうか
青「……無理」
黄「無理ちゃうねん！お前ら、飯くうてないやろ」
あ「眠いからいらない」
黄「いらんちゃうねんw
飯食うて薬飲まな、病院に強制送還って言うてたやろ？」
それを聞いて流星が飛び起きる
「アカン！姉ちゃん起きて！」
「眠いのにぃぃ」
「俺と一緒にお出かけできひんくなんで！」
「それは嫌ぁ」
流星に腕を引っ張られて
しぶしぶ起きる彼女
久しぶりに見た寝起きのぼんやり顔
何を見ても聞いても懐かしくて嬉しくて
涙がこぼれそうになる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵 | 作成日時：2022年9月11日 3時
