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22. ページ23
「なんで
合意の上で一回ヤッたくらいで
人生狂わなアカンねん
アホくさ」
少しでも睡眠取りたかったのに
わけのわからん流星のせいで
寝られへんやんけ
これが責められるなら
流星なんて数えきれへんやん
自分の事は棚に上げてよぉ言うたな
嫌味を込めて盛大にため息をつくと
急に俺の胸ぐらを掴んで
椅子から引き上げた
「流星やめろ！」
淳太君が叫んだの同時に
座っていた椅子が倒れる激しい音がする
その音に一瞬気を取られる
次の瞬間
ギリギリと俺の胸ぐらを引き寄せる流星が
俺たち3人にしか聞こえない声量で
言った言葉は俺の視界をモノクロにした
「ゴムに歯で穴開けられててんぞ
失敗したって笑っとったって
どんだけ無用心やねん
大概にせぇや」
それだけ言うと
流星はパッと手を離した
そのまま床に崩れ落ちる
穴…開けられ…てた…？
思い出せ
思い出せ
確かにあの日
俺はなんも持ってなかった
でも使った記憶がある
それに…穴開けられてた…？
悪意のある人間や
身勝手な人間から身を守るのは
男女問わず自分自身でしかない
寂しさに負けて
アルコールに逃げた結果がコレ
襲いかかる恐怖に
背中が寒い
「え…まさか…」
「大丈夫や照史
最悪のケースは免れた」
瞬時にフォローしてくれた淳太君の声に
全身の毛穴から汗が吹き出したかのように
ホッとして力が抜けた
ヤバい
過呼吸出そう
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年9月11日 3時
