316.分かった 13:45更新 ページ39
「支えてねって言われてたのに
距離を間違えた
だって照史の隣は…「沙耶ちゃん」
早口で要らんことを言おうとした沙耶さんを
淳太が優しく、落ち着いた、
でも鋭い声で遮った
「Aは、2人が幸せになることを望んでた
手ぇ繋いでる写真ももちろん見とる
他のも全部見とる」
「…」
「幸せそうで良かったって
嬉しいって
何度も何度も言ってたで
気の使い方を間違えたらアカンよ」
「嬉しいわけないじゃん！
あんな写真！
Aちゃんだって
照史に会いたかったって言ってたんでしょ？！」
「せやな
寂しい気持ちも
悲しい気持ちも
もちろんあったと思う
でもな
嬉しいとか、安心するって思ってたんは
確実やで
嘘つく余裕なんて無かったから」
諭すように優しい声で話す淳太に
今にも立ち上がって
怒鳴りそうな勢いだった…いや
ヒートアップして怒鳴っていた沙耶さんも
少しずつ落ち着いていく
「Aに悪いって思うのは分かるで
めっちゃ分かる
でも、そんな理由で
自分達の気持ちを押し込めて
未来を変えようとするのは違う」
「…」
「どんな形であれ2人が…っていうか
照史にも、沙耶ちゃんにも
俺にも、流星にも
幸せになって欲しい
Aの願いは、ただそれだけや
沙耶ちゃんも知ってるやろ？
前から言ってたはずやで」
「でも………でも！
Aちゃん何度も言ってたんだよ？！
照史が大切なんだって
大好きだって…泣きながら…」
「だから、沙耶ちゃんに託したんやんか
照史の事をよぉ知ってて
仲良くて
信頼出来る沙耶ちゃんに」
「…」
「その言葉を
重く背負い続ける必要は無いで
2人が仲良くて
気が合う事を分かった上で
言ってるだけやから
その関係性が
友達でも
恋人でも
何でもええから
支えて上げて欲しいって事やで
無理のない範囲でな」
沙耶さんの目にまた涙が溢れる
「もう一度言うけど
気の使い方を間違えたらアカンよ
2人の気持ちの通りにしたらええ
何も間違ってないから大丈夫やで」
子供に言い聞かせるかのように
優しく話す淳太は
まるで姉ちゃんの代弁者みたい
きっと姉ちゃんなら
同じ事を言うと思うから
暫くの間
俯いてポロポロ涙を流していた沙耶さんは
ソレに気がついたのか
顔を上げて涙を拭くと
「うん、そうだね。分かった。ゴメン」
と全てを含んだ答えを簡潔に言って笑った
317.本望 17:00更新 少し変更→←315.青side もういい
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向日葵(プロフ) - むつみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！まだ少しだけ続きを書いているので、もしよかったらそちらもどうぞ✨本編に続いて涙活話が多いので、読む場所にはお気をつけて…私は電車で下書きしてて泣きそうになりました笑 (10月5日 18時) (
レス) id: b832f9ec57 (このIDを非表示/違反報告)
むつみ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。涙が日々止まらず、本当に胸が締め付けられる思いで読んでいました。作者様とこのお話に出会えて大切な彼らを見守って応援していこうと強く思えました。長文、私事で失礼しました。今後も作品楽しみにしています！お疲れ様でした！ (10月5日 4時) (レス) @page48 id: 8b2354446d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - noonさん» コメントありがとうございます！一緒に涙活出来て嬉しいです！しばらく続きというか、サブエピというか、そんな感じのをポツポツと別章で公開しますので、またお時間ある時にどうぞ😊 (8月12日 20時) (レス) @page41 id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
noon(プロフ) - 嗚咽が出るほど泣きました。主さんの文才に拍手！！！お疲れ様です！！！！これからも作品楽しみにしてます！！！！！ (8月12日 12時) (レス) @page48 id: be78f40dc7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 楓さん» 大切な日に読んでくださり、ありがとうございます🙇♀また小話を投下いたしますので、お暇つぶしにいらしてください♪ (8月8日 21時) (レス) id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2023年7月19日 20時
