私の兄はワタナベマホト (ページ27)

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あなたside ページ27

タ｢名前、なんて言うん？｣

いきなり聞いてきて少しビックリした反応を私は見せる。

あ｢ワタナベ Aです｣

しんどいから少し小さめの声で言う。

タ｢Aやな、おっけい♡｣

語尾にハートがつくように可愛く接する。

あ｢///｣

タ｢A顔赤いで？｣

私の顔をつぶらな瞳で見つめてくる。

そんなに見ないでください…/

タ｢綺麗な肌やな｣

マホトに聞こえないよう小さな声で
いたずらに笑う。

あ｢、//｣

ｶﾞﾁｬ

ま｢おかゆーー｣

あ｢ありがとう｣

ニコッと笑いお礼をいう。
こういうマホトほんとに助かる。
マホトが風邪ひかなくてよかったけど、
わたしもまぁまぁしんどかったりして。笑

ま｢は、おいお前ら初見だろ？
距離ちけぇよばか｣

優しく文句を言ったと思えば
私と翔くんの狭い距離の間を開けて
真ん中にグイグイはいりこむ。

タ｢ちょ、まほっちゃんこんでええのに～｣

ま｢っせーなー Aは俺のもんだよ｣

何に向きになっているかわからないが、
喧嘩ではないっぽい。
お互い顔を合わせて笑っている。

ま｢A？はい、あーん♡｣

マホトがおかゆを口でふーふーして覚ましてくれて、スプーンですくい、あーんを求めてきた。

あーんという言葉はださないが、
しんどい中での精一杯を振り絞り口を開く

ま｢おいしい…？｣

不安そうにきく。

あ｢おかゆにおいしいとかなくない
ほぼ味ないんだから｣

ま｢愛だよ愛！！！｣

ちょっと言ってる意味がわからなかったけど

あ｢愛ね。はいはい、受け止めた｣
適当に返事を返す