奇病。【TWICE】

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診断を受けた結果、「花咲き病」だと診断された。

原因は片想い。

右目から花が咲き、右半身を侵食したあと、左足から左半身を侵食し始める。

やがて左目まで達したある日に、命を落とすらしい。

この恋が成就する時、花は全て散り、完治する。

病気を治して、Aとの恋も実らせたい。

そのためにも勇気を出して、告白しなくちゃ……

そう思っていた。

その日は学校に行かなかった。

本を読んだり、パソコンで動画を見たりして時間を潰していた。

ふと時計を見ると、5時過ぎ。

もうそろそろ学校が終わる時間だ。

少し寝よう、そう思っていた時、家の中にチャイムが鳴った。

お母さんが出てくれたようで、「ももー！Aくんよ〜！」という声が飛んで来た。

今1番見たくない相手だった。

目に花が咲いているところなんて見られたら、きっと嫌がられる。

貴「モモ〜、入るよー……」

モ「うん……」

ドアが開く。

貴「モモ……その花は？」

モ「なんかね、病気にかかっちゃんだって。」

貴「もしかして、花咲き病？」

モ「知ってたの？」

貴「まあね。少し、興味があってさ。」

モ「そうなんだ。」

Aの親は医者だから、少なからずAも医療知識があるのかもしれない。

貴「あれでしょ、片想いが原因のやつ。誰か好きなの？」

困惑した。好きな人は、貴方なのに……

俯くと、モモ、花が……と言われた。

鏡の前に立つと、花が顔の下の方まで伸びていた。

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