第47話〜過去を超えて〜 ページ9
ナ「私もね、最初はメンバーと噛み合わなくて大変だった。世間からも色々なことをささやかれたりしたよ。」
貴「なんで……?」
ナ「他のメンバーへの嫉妬が強かった。ジヒョはリーダーだし、ダイエットに成功してる。モモはダンス。サナはトーク力とダンス。ダヒョンは愛嬌。ジョンヨンはガールクラッシュとして人気。チェヨンはラップ。ミナは美人だし。ツウィも美しさ。みんないいところを持っている。」
貴「へぇ……」
ナ「だけど、私は何をしても勝てなかった。ダンスも、歌も。ビジュアルも。だから思い詰めたの。イライラしっぱなしだった。迷惑もたくさんかけた。」
まさかナヨンが悩んでいたなんて思わなかった。
いつも天真爛漫で、まるでグループを引っ張って行っていると思えないくらい子供っぽかったのに。
悩みなんてなさそうなのに。
ナ「それでね、喝を入れられたの。サナにね。『あなたがイライラしてたら、このグループはやって行けない』と言われちゃった。それから、心を入れ替えたの。」
貴「そうなんだ……」
ナ「だから、私みたいになっちゃう前にサナのところに行ってよ。お願い。」
今日は珍しく真面目なナヨン。その姿に押され、俺の決意は固まった。
貴「分かった。もう逃げない。」
ナ「それでこそAくんだよ!頑張れ!」
貴「おう。ありがとう。」
俺は部屋へと向かった。
サナside
あれから1人で考えて、決意を出した。
もう、Aとは終わりにしようと思った。
幼馴染として仲良くしてもらおうと思う。
私が部屋を出たとき、目の前にAがいた。
貴「紗夏……」
サ「どうしたの?さっきはごめんね……」
貴「いや、俺が悪かった。ごめん。」
サ「Aは何も悪くない。それでね、話があるんだけど……」
貴「何の話?罰なら何だって受ける。」
サ「終わりにしようよ。私たち。」
私の思いを告げた。
Aside
サ「終わりにしようよ。私たち。」
終わり……?
それ、本気……?
嫌だ……
貴「紗夏……それ……本気……なのか……」
サ「私も考えて、決めたことだよ。お幸せにね。それじゃあ。」
そう言って、紗夏は歩いて行った。
行くあてもなく、ふらふらと寮の出入り口に向かう。
いつの間にか屋上に来ていた。
冷たい夜風が頬を叩く。
俺は手すりに凭れ、顔を伏せた。
貴「うあああああああああああっ!」
そして、大声で泣き続けた。
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ちぇりーたぴおか(プロフ) - 堕天使さん» ありがとうございます!これからも更新頑張っていくので、よろしくお願いします! (2018年6月30日 19時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - テストお疲れ様 (2018年6月30日 18時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりーたぴおか(プロフ) - 海響音さん» ありがとうございます!今の所備えています!そちらも群馬県で自身があったみたいなので気をつけてくださいね!無事を祈っています! (2018年6月18日 22時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)
海響音(プロフ) - 大丈夫でしたか!?よかったー!私は神奈川なので大丈夫でしたが。また何かあるかもしれないので本当に気をつけてください。更新、できれば頑張ってください! (2018年6月18日 22時) (レス) id: d2c7ebed87 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりーたぴおか(プロフ) - 堕天使さん» コメントありがとうございます!出来次第アップさせていただきます! (2018年5月27日 23時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりーたぴおか | 作成日時:2018年3月9日 20時