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第51話〜決断〜 ページ14

夜が明けた。

いつの間にか寝ていた。

紗夏はまだ帰ってきていない。

俺は、起きるなり荷物をトラベルバッグへ詰めた。

もうマネージャーはやめようと思う。

紗夏に捨てられたのなら、いる意義はないだろう。

俺がいなくても何も変わらない。

今まで楽しかった。

みんなと仲良くできてよかった。

感傷に耽りながら準備していると、部屋のドアが開いた。

見ると、紗夏がいた。

俺はすぐにトラベルバッグの方を向いて準備を進めた。

サ「ねぇ……」

貴「何……?」

サ「昨日、全部聞いた。」

貴「……」

サ「私が勝手に勘違いしてたんだ。ごめん……」

貴「もういいんだ。そんなこと……」

サ「私のせいで、Aを勝手に傷つけて……勝手に別れを告げて……ごめん……」

貴「こっちもだよ。謝らないといけない。ごめんな。傷つけて。」

サ「うん……」

貴「もう俺、マネージャー辞める。」

サ「何で……」

貴「だって俺がいたら、紗夏は辛いだろ?」

俺は無理矢理、口角を上げる。

貴「じゃあ、もう行くよ。頑張ってな。」

もうマネージャーさんには話をしていた。

メンバーにはしていないけど、きっとみんななら大丈夫。

サ「待ってよ……待って!」

愛しかった奴の声も無視して、歩き出す。

俺が玄関まで来た時、後ろには誰もいなかった。

一度止まって、息を吐き再び歩き出す。

もう誰も追いかけてこない。

さよなら。今までありがとう。

俺がいなくても、精一杯頑張れ。

ナヨンは相談に乗ってくれたし、俺をいつでも楽しませてくれた。

ジョンヨンはいつもメンバーと仲良くしていて、ムードメーカーだった。

モモは妹みたいでなぜか世話を焼きたくなるような不思議な面があった。

ジヒョは1番俺の相談に乗ってくれた。お互いに助け合えた。

ミナは落ち着いていて、メンバーをまとめたりするのが上手かった。いつも優しく対応してくれた。

ダヒョンは愛嬌があって、見てるこっちも和むくらいの輝いている笑顔を見せてくれた。

チェヨンはメリハリのある人だった。やる時はやるところがすごく良いと思った。

ツウィは最後は関係がもつれてしまったけど、良い子だった。

そして、紗夏は悲しいことがあっても紗夏といるだけで全部忘れられた。

嬉しいことも分かち合った。

俺は紗夏の隣に居られたことが、1番の幸せだった。

最後は傷つけてしまったけど、楽しかった。

みんな、ありがとう。

そう思いながら歩いていた。

第52話〜改めて〜→←お礼とお詫び



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作品ジャンル:恋愛
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ちぇりーたぴおか(プロフ) - 堕天使さん» ありがとうございます!これからも更新頑張っていくので、よろしくお願いします! (2018年6月30日 19時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - テストお疲れ様 (2018年6月30日 18時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりーたぴおか(プロフ) - 海響音さん» ありがとうございます!今の所備えています!そちらも群馬県で自身があったみたいなので気をつけてくださいね!無事を祈っています! (2018年6月18日 22時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)
海響音(プロフ) - 大丈夫でしたか!?よかったー!私は神奈川なので大丈夫でしたが。また何かあるかもしれないので本当に気をつけてください。更新、できれば頑張ってください! (2018年6月18日 22時) (レス) id: d2c7ebed87 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりーたぴおか(プロフ) - 堕天使さん» コメントありがとうございます!出来次第アップさせていただきます! (2018年5月27日 23時) (レス) id: 27c2ec1b54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぇりーたぴおか | 作成日時:2018年3月9日 20時

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