もっと。【BTS】 (ページ29)

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THIRD～Part8～ページ29

SU「大好き。大好き大好き大好き大好き大好き……」

呪文のように同じ言葉を繰り返し、ニヤリと笑う。

笑顔が歪んでいた。

口角は上がっているものの、目が笑っておらず、その表情は恐怖そのものだった。

SU「A、サランヘヨ。」

ユンギがこちらへ向かってくる。

カッターを振り上げ、私の腕に刺す。

貴「痛いっ……」

血が溢れる。

赤い血。

すると、ユンギはその血を舐めた。

舌が当たった時、鳥肌が立った。

SU「美味しい……もう1回……」

そう言って、もう一度私の腕にカッターを刺し、そのまま刃を滑らせた。

傷口がぱくりと割れ、再び血が溢れ出す。

貴「痛いよ……」

SU「愛してる。大好き。」

何度も何度も刃を刺す。

私の腕は真っ赤に染まっていた。

貴「痛い……痛いよ……やめて……」

SU「やめない。こうなったのはなぜ？」

もう遅い。

私が、言いつけを守っていたら……

後悔した。

SU「これで、最後。」

ユンギはそう言い残し、部屋を出ていった。

目から涙が出てきた。これで終わる、という安心からだろう。

すると、バタバタと廊下の方から足音が聞こえた。

SU「はぁっ……おまたせ……バイバイ……」

ユンギは包丁を持っていた。

貴「やだぁあああ！」

私は叫んだが、一瞬の痛みとともに叫び声は途切れた。