第41話 ページ6
私は、ユンギオッパがお風呂に入っているあいだに、布団の準備を進めていた。
ユンギオッパはいつも私の面倒を1番、見てくれる。
クールだけど、時々見せる笑顔にドキッとしてしまう。
気づけばもっとユンギオッパのことを知りたくなっている。
一緒にいる時間が増えて、ユンギオッパのことを知れるだけですごく嬉しく思う。
ユンギオッパとふたりで遊びたい。食事に行きたい。
そんなことを考えていると、ユンギオッパがお風呂から出てきた。
SU「布団、自分でするって言ったのに……ありがとう。」
貴「いえ、お構いなく！」
SU「どうせならAの寝室で寝たいんだけど、いい？」
貴「大丈夫ですよ！じゃあ、布団移動させますね。」
SU「いや、自分でやる。その代わりにコーヒー入れといて。一緒に飲もう。」
貴「はい。」
ユンギオッパの要望を聞き、お湯を沸かしてコーヒーの素を入れる。
ユンギオッパと長い時間二人きりでいるのは初めてだ。
そしてすぐにユンギオッパが戻ってきたので、コーヒーを入れる。
ユンギオッパは私の隣に座る。
SU「……Aは、今、悩んでるんだよな。」
貴「はい……批判も多いですし……」
SU「後から韓国に来て、いきなりデビューして、不安だっただろ。」
貴「正直、不安でした。ホームシックにもなりましたし……」
SU「絶対に俺みたいにならないでくれ。」
貴「……」
私は返す言葉がなかった。
だいたい想像がついてしまったからだ。
SU「……知ってるよな。やっぱり。」
貴「……はい。」
SU「俺も、今でも怖い。いつかまた戻ってしまうんじゃないかって。」
私はそういうことを経験したことがないから、感覚がよくわからない。
本人にとってはすごく怖いと思う。
だから、私もユンギオッパの手助けをしたい。
ユンギオッパが二度と戻らないように。
SU「俺がソロで活動していることは知ってるよな？」
貴「はい。Agust Dですよね。」
SU「それのミックステープを聞いてみてほしいんだ。」
私は、ユンギオッパがソロ活動をしていたことと、その名前だけを知っていたので、曲は聞いたことがなかった。
貴「分かりました。」
そして、時間を見るともう12時になるところだった。
貴「オッパ、明日も早いのでもう寝ましょう。」
SU「そうだな。」
私たちは寝ることにした。
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作者名：ちぇりーたぴおか | 作成日時：2018年9月20日 6時
