検索窓
今日:20 hit、昨日:8 hit、合計:77,061 hit

18.横浜「天竺」 ページ18

深夜帯

とある廃墟の中。

カン、カン、カン、カン、
足音の響く鉄製の階段




ギィィ――


重たい扉を開ける、風のよく吹き通る屋上に彼らはいた。


「おはようございます、大将」
「ん、おはよ竜胆」

くい、と振り返るこの男、

──────────黒川イザナ




「珍しい、お前1人とか」

そして鶴蝶。

「俺だって1人で動くときあるし」
「兄弟喧嘩?」
「いや、たまたま横浜に来たもんで」
「ふーん、喧嘩なら加勢するぜ?」
「全然、ただの私用っす」


カラン

「ねぇ竜胆、今度の抗争どっちが勝つかな」

「そんなの決まってんじゃないですか、
えらい弱気でらしくないっすね」

「やっと望んでたものが手に入るんだ。
その待ち遠しさについ気が焦ってるみたいで落ち着かない」

「望みのもの?」

「うん、竜胆お前は俺の為にその力を使ってくれたらいい。
蘭にもそう伝えとけ。
…今回は俺も手加減なしでいく」


「じゃあ運動兼ねてストレッチいっとく?」
「こんな時間に?俺柔軟怠ってねぇけど」
「ついてきな」
「おい、鶴蝶どこ行く気だよ」

カラン
「またな竜胆」


「はい」
鶴蝶を追いかける足を止め す、と向き直り頭を下げる。

「怪我だけはするなよ、死ぬ気でやれ」


「え?それ大将、どういうこと、
…おい、おいって!待てよ!!鶴蝶!!」

19.鶴蝶のトレーニング→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
177人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。