検索窓
今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:77,083 hit

11 ページ11

「この女どうすんの」

「だいぶ酔ってっからとうぶんは起きねぇわ、ほっとこうぜ」

「いやいやいやいや
万が一にも起きて家の中荒らされたくねーよ…」







「ん〜、んじゃお前に任すわ〜なんか適当によろしく」

「おー…なんかあったらメールしてよ」

「たぶん何もねぇわ」


ほんとかよ。この女食ってる最中に立ち合う趣味はねーよ。



「買ったらすぐ戻ってくるわ」

「おー」








(さて、バレずに済んだけど外の女はどうすっかな、)



ガチャ




バイクの横にちょこんと座る女。

「どうだった?」小声で首をかしげる仕草に
「もうちょい待ってろ、気配殺しとけよ」




コンビニまで足早に歩く。


(何してんだ俺は)



そして飲み物を数本買ってまた家に戻る。


(ほんと何やってんだよ俺)

また買いに行かされまいと選んだジュース。
早くこの女を送って今の緊張感から解放されたい…
んで早く俺も家で寛ぎたい。地味にさみぃ…



「兄貴、これ適当に選んでな」
そう言って袋ごと手渡すとバイクの鍵と上着を手に取る。

「おー早かったな〜
ん、竜胆?どこ行くわけ?」

「ソコ女いるし、俺はもうちょいブラブラしてくる」

「外寒くねぇの?」

「走りたい気分だし、まぁ大丈夫」

「こいつ(女)外出そうか?お前が出ていく必要ねぇよ」

「俺は少し用があるし平気。そこの女、始発で帰らせといて」




「ふーん?目ェつけられんなよー」
ヒラヒラと手を振りテレビに視線を戻す兄を確認し、

「下手なマネはしねーよ」
そう言って部屋を出るとバイクの元まで歩く。


「…わりぃ」

「ううん、ありがとう、ございます。
先輩、大丈夫でしたか…?」

「あー。なんもされてねぇよ。
酒に酔ってつぶれてたから兄貴が始発で帰らせると思う」

「そう、ですか。とりあえずは良かった」

「まぁ、大丈夫だろ」


あの女が無事に家路につくかは兄次第ではあるが
面倒事はお前1人で十分だ、早く終わらせたい。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
177人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。