10 話 ページ10
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事故の日から半年が経った頃。
想太 「 おはよ 」
「 ... 」
想太 「 お前の彼氏やで。想太やで。
大丈夫や、危ない人ちゃう。」
彼女はついに
僕さえも忘れかけてしまっていた。
「 想太くん！ 」
もうAの中に
“ 想ちゃん ”
そんな僕はいない。
.
「 想太くん！すごい天気いいよ！
ちょっと外でてみよ！ 」
Aのお願いならどんなことでも
何かが欠けても叶えてあげるよ。
「 ほんまやな、散歩でもしよか 」
川沿いの坂の上にそっと腰かけて
吹く風邪と暖かい気温に
眠さも目覚めてくる。
「 想太くん 」
慣れないその呼び方でも
Aの優しい声は変わらない。
「 ん？どしたんや 」
もう何回このラリーを繰り返したかな。
「 ちょっと私のお話、聞いくれませんか？ 」
飽きるほど何回も同じセリフを
口に出しても、きっと貴女とだから
愛しさは全く消えなくて。
「 どうしたん 」
Aの口から出てくる自分の話。
いくら隣にずっといても
聞いたことがない初めてのこと。
「 笑わないで聞いてくれる？ 」
貴女はきっと僕が1番愛した人。
.
「 私ね、
記憶が消えていってること。
わかってた。」
.
生きていてほしいとこんなにも思えた人。
.
「 忘れちゃいけない人が
いるはずなのに思い出さなくてっ... 」
.
隣にいてくれて1番幸せを感じた人。
.
「 忘れたくなかったのに
もうなにもかもが消えていってっ... 」
.
僕にとって居なくちゃいけない人。
.
「 その人はね、
言葉で表せないほどの幸せを
私に数え切れないくらいくれた人で 」
.
いつになっても何をしても忘れられない人。
.
「 今すぐに大好きだよって
愛してるって届けたいのにっ... 」
.
心の底から
“ 愛してる ” そう
これからもずっと
思い続けていく人。
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さち(プロフ) - ちなつさん» もう終わっちゃいますが...笑ありがとうございます^^ (2017年5月10日 20時) (
レス) id: 120ef9c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - 大輝めんー泣めっちゃ感動しますー！これからも頑張ってください。 (2017年5月10日 0時) (レス) id: 0960116b24 (このIDを非表示/違反報告)
さち(プロフ) - くまたろうさん» ありがとうございます^^ (2017年5月8日 9時) (レス) id: 120ef9c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
さち(プロフ) - あかりさん» 分かりました！ありがとうございます^^ (2017年5月8日 9時) (レス) id: 120ef9c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
さち(プロフ) - あやなさん» 了解です^^ありがとうございます！ (2017年5月8日 9時) (レス) id: 120ef9c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さち | 作成日時：2017年4月22日 18時
