▼100 ページ4
_Tsubaki.side
・
椿「A〜、体調どう?」
僕は、粉雪とスイが入れたお茶を二人分持って、Aの部屋の前に来ていた。
少しして中から物音がするのと同時に、扉がゆっくりと開く。
『…椿くん。平気だよ、そろそろ戻ろうと思ってたところ』
椿「今お客さん引いてるから、丁度良いし一緒に休憩しなってスイが」
『そっか、ありがとう』
そう笑う彼女は、どこか元気が無いように見えて。
『それ、私も食べたかったんだ〜』
椿「え?あ、それなら良かった」
でもすぐに、いつもの笑顔に戻った。
・
『うん、美味しい〜!』
やっぱ天才だね〜なんて言いながら、粉雪を嬉しそうに食べている。
僕はニヤけそうになる頬を必死に抑えて、心の中でガッツポーズをした。
お客さんが美味しそうに食べる姿も良いけど、Aが僕のスイーツを美味しいと言ってくれるのが一番嬉しい。
あぁ、この笑顔を見るために僕は頑張ってるんだなって。
いつしか、この人の笑顔の為にって思うようになっていった。
『椿くん、ありがとね。元気出た』
椿「元気、無かったの?」
『ぁ…いや、体調治ったってこと!』
ふっかーつ!そう笑いながら両手を上にグーンと伸ばすA。
元気、無かったんだ。
本人は誤魔化してるけど、さすがに分かるよ。
『さて。美味しいスイーツとお茶も飲んだし、下戻ろっか』
椿「…うん、そうだね」
多分、この時だ。
時々、Aの笑顔に違和感を感じるのは気のせいじゃなかったと思ったのは。
ねぇ、Aは何を隠してるの?
僕達、鹿楓堂のメンバーには言えないようなこと?
……そうだ。
もしかして、あの人なら何か知ってるかも。
頭の中に、1人の顔が浮かぶ。
『おーい、椿くん?』
椿「あっ、ごめん今行く!」
僕はこのモヤモヤした気持ちを晴らすため、明日の定休日にある人物に会いに行こうと決めた。
_____
わ〜〜!
100話に突入しましたーー!
続編を作成してまだ数日なのに、皆様からのお気に入り登録と評価本当に感謝しています(><)
1.2は星が赤くなることが出来て、読者様のおかげです。
ありがとうございますm(_ _)m
3も赤くなれるよう、頑張ります!!
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃち(プロフ) - 鞠莉さん» コメントありがとうございます。ツインの双子役がまさか見れる日が来るなんて…て思いましたよね(泣)お話楽しんでいただけて本当に嬉しいです!そう言っていただけると頑張れそうです(><)これからも楽しんでください^^ (2022年10月24日 2時) (レス) id: 94abb641fa (このIDを非表示/違反報告)
鞠莉 - こんにちは。小説読みました。鹿楓堂良いですよね…。私も鹿楓堂観ました。ツインタワーカッコイイです。ツインが双子役で共演すると決まった時は…願ってた夢が叶ったと思ってました。オリジナルストーリもあって、この小説楽しいです。続き…ゆっくり待ってます。 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 9c72487d31 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。続きが気になります。自分のペースで書いて下さい。 (2022年9月28日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃち | 作成日時:2022年9月26日 10時