鹿楓堂よついろ日和

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夜の営業も終わり、家に帰ってきて今はゆっくりくつろぎタイム。




スイ「A、そのままだと風邪引くよ？」





女子だからという理由で、お風呂はいつも優先して入らせてくれる。



まだ髪が濡れたままテレビを見ていたら、お風呂から上がってきたスイに怒られた。





『じゃあ乾かしてよ〜』


スイ「もう、しょうがないなぁ」





ここおいで、と自分の前に座らせてくれるスイ。





スイ「Aの髪、凄いサラサラ」


『ん、ありがと』





暖かい風と私の頭を丁寧に撫でるその手に、気持ちが良くて思わず瞼が重くなる。








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ぐれ「ミュージックスタジオ始まっちゃうよ！」




そんな時、ドタドタと響く足音と大きな声で閉じかけていた目が開いた。





『うゎ、っ』


椿「ちょっとぐれ、何か着なよ！」


ぐれ「着てるだろ！本当は全部脱ぎたいけど皆が着ろって言うから」




パンツ一枚でほぼ裸状態のぐれ。



いやいや、私いるし全裸はさすがにアウトだから！





ときたか「さすがに全裸はAさんが居るから止めてください」




そうだそうだ、ときくんもっと言ってやれ！



なんなら、今の上裸の状態でもなかなか目のやり場に困ってる！





ぐれ「俺は別に、Aちゃんになら見られても平気だけどね」


『…へ、』





思いがけない言葉に、思考が停止する。





椿「ちょ、ぐれ何言ってんの！？」


スイ「A、顔真っ赤！」


『〜っ、もう、あの人どうにかして、っ！』


ぐれ「はははっ」





一瞬でも、ぐれの全裸を想像してしまった自分が恥ずかし過ぎる…。




ぐれのこーゆー無神経な所、本人に自覚が無いとはいえ本当に反応に困るんだよね。



もう、私の事なんだと思ってるの。




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