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_____これは、私が鹿楓堂に出会う少し前の話。
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某ホテルで支配人を勤める私は、日々仕事に追われていた。
「支配人!今日のパーティーで使う荷物がまだ届いていないらしくて…」
「○○の宴会場で映像トラブルが…」
「この書類の確認お願いしても…」
役職が上な程、それなりにやる仕事も内容も責任が掛かるわけで。
『…なんの為に仕事してるんだろう』
接客が好きで、お客様の喜ぶ顔が見たくて始めた仕事だけど
気が付けばそんな気持ちは
どこかに忘れてきてしまっていた。
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今日はお客様との打ち合わせで、ホテルとは少し離れた場所に来ていた私。
思ったより話に花が咲き、予定よりだいぶ時間が遅くなってしまった。
そのまま夕食に誘われかけたが、無理矢理切り上げ一人ぶらぶらと駅までの道を帰る。
せっかく仕事が終わったのに、夕飯くらい一人でゆっくりしたいもの。
『お腹空いたな…ん?』
ふと気付くと、何かに釣られるように辿り着いたそのお店。
看板の前で、和服の男性が片付けの準備を始めていた。
『あ、あの!一名ってまだ入れますか…?』
「はい、まだ大丈夫ですよ!ご案内しますね」
閉める直前だったら申し訳ないなぁ、と思いながらも嫌な顔せず答えてくれた店員さんに付いて行く。
制服が和服なのかな、カッコイイ。
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「いらっしゃいませ!!」
『わ、びっくりした』
突然の大きな声に驚いて振り向くと、背が高い男性の店員さんがいた。
「どーぞ、ゆっくりして行って〜」
『あ、ありがとうございます…』
爽やかな笑顔とその身長差に圧倒されながらも、案内された席に座り一息つく。
「こちらメニューです」
『は、はい』
そう言ってメニューを持ってきてくれたのは、これまた和服イケメンの店員さん。
そして次は眼鏡ときた。
え。もしやここは、イケメンしかいない?
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しゃち(プロフ) - みたらしさん» 初めまして!コメントありがとうございます(*^^*)ドラマすごく良かったですよね〜最終回迎えてロス気味です、、応援ありがとうございます!!これからも楽しんできて頂けると嬉しいです(≧▽≦) (2022年4月8日 15時) (レス) id: 94abb641fa (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - 私もドラマを見てハマりました!更新頑張って下さい! (2022年4月7日 9時) (レス) id: 122f030fb9 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(ゆのん)(プロフ) - こんばんは。しゃちさんからの友達申請ありがとうございます!申請許可したので、仲良く出来たら嬉しいです!よろしくお願いします! (2022年2月11日 17時) (携帯から) (レス) id: 7d58386e1a (このIDを非表示/違反報告)
しゃち(プロフ) - 雪音(ゆのん)さん» そうなんですね、ありがとうございます!申請してみます! (2022年2月10日 18時) (レス) id: 3c2bff670d (このIDを非表示/違反報告)
雪音(ゆのん)(プロフ) - 私の方からもう一度メッセージを送ってみるので通知が来たら申請の許可をお願いします。 (2022年2月10日 18時) (携帯から) (レス) id: 7d58386e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃち | 作成日時:2022年2月1日 0時