#みにさいずうえすと【WEST】

《おさんぽ》 ページ25

・








今日はしげとのんちゃんと智くんとで、近所の公園に遊びに来てます。





って言っても、流石に走り回らせるのは無理なんだけど。








・








大毅「なぁ、ちょっとやったらええやろ？」


『とか言って、すぐどっか行くでしょ〜』


大毅「絶っ対行かへんて！！約束する！！」





そう言って、両手を合わせてお願いするしげ。






…男の子はやっぱり、遊びたいよね普通。








『…よし、分かった』








・








・








『ここにいるから、目の届く範囲なら遊んでよし！』





レジャーシートを広げて座った私は、周りを指さして言う。






3人ともはしゃいでて、めちゃめちゃ可愛いんですが。





望「綺麗な葉っぱ探してこよ」


智洋「俺ものんちゃんと一緒に探そっかな〜」


大毅「よっしゃ、虫と仲良くなってくるわ！」






…ん？


最後のやつおかしくないか。




第一、虫と仲良くなるとは？








・








・








3人を気にしながら本を読んでると、服を引っ張る感覚が。




望「A〜、見て見て！」


『ん、どうしたの〜？』






ニコニコぉ〜ってしてるのんちゃんの両腕には、山盛りのどんぐり。







望「Aにぷれぜんと！」









…か、か、か、



可愛い！！





え、のんちゃんこんなに出来る子なの！？







その後ろから、智くんも笑顔でテチテチとやってきて。





智洋「はい、俺からも！」




って、大きな松ぼっくり。








・








掌に乗ったどんぐりと松ぼっくりを見つめて思う。




私、幸せ者だなぁ〜。








するとまた、服を引っ張る感覚が。








『ん？今度は何……ぅわ！』


大毅「A…」





なんか、



『…真っ黒なんだけど、何があったの』






顔も、服も、土で汚れたのか真っ黒。






智洋「うわ、しげどうしたん！？」


大毅「友達に、なれへんかった…」





若干涙目のしげ。



え、ホントに友達になる気だったの。





てか、


仲良く→友達にレベルアップしてない？







大毅「喋れへんとやっぱ無理あるな〜」






いや、そもそも言葉なんてあるか！





『…しげ、帰ってお風呂入ろっか、』


大毅「今度は絶対友達になったる…」


智洋・望「「いや、無理や」」








・








・








大毅「A〜、虫語習いたいんやけど虫飼わへん？」


『飼いません』


淳太「あいつ、アホやな」

《たまには》→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す