つるん。2 ページ9
べたべたべたと四方から顔だけじゃなく、手足まで触られて、もう、くすぐったいやらなんやら。
「もー…、やめー！！」
がっばー！と体を起こすと、群がってた4人がようやく離れてくれた。
「なんも、してません！」
「してねぇの！」
「してない！」
「化粧水とかは？」
「持ってない。」
「マッサージとか？」
「してない。」
次々飛ばされる質問をズバリと切り落とす。
そこに。
俺から離れて黙ってた大野さんが突然爆弾を落とした。
「…夜の生活？」
その言葉と同時に、しん…、と静まる楽屋。
「…ハイ？」
自然と、声が低くなるのがわかりつつ、あえて、聞き返す。
「ほら、出してると肌艶良くなる、みたいなイメージ、ない？」
って。
なに言ってんだこの人。
と思うものの、それを聞いて、潤くんは大笑いしてるし、翔ちゃんは顔を真っ赤にさせてる。
…相葉さんは、ひとり、え！？そうなの！？みたいに驚いた顔してて…。
ほんと、バッカじゃないの！？
手近にあったクッションをニヤニヤしてるおじさんに投げつけてやる。
「バカなこと、言ってんじゃないよ。
ほら！アイバカ！
コーヒー奢れ！」
相葉さんの手を取り、嫌な視線を向けてくる3人に背を向けて。
楽屋の外に逃げた。
ぱたり。
ドアが閉じたと同時に。
「…そういうことなの…？」
真顔で覗き込んできた相葉さんをグーパンチで黙らせて、そのまま自販機に向かう。
「そっかぁ…。昨日…。」
後ろでブツブツ言ってる人は、本当に、ほっておいて！
…しりません。
肌の調子がとても良いとか、わかりません！
誰に言うわけでもないのに、心の中で心の底から、叫んでみた。
end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さっちょんぬ(プロフ) - みーこさん» →そういうのは難しいのか…。わたしには想像もできない世界ですが、ラブアンドピースがいちばん！みーこさん、お言葉、ありがとうございます！感動…なお話！？（笑）ゆるく、よろしくお願いしまーす(*'▽'*) (2018年1月11日 3時) (
レス) id: f21edf09fb (このIDを非表示/違反報告)
さっちょんぬ(プロフ) - みーこさん» そう考えると神秘といいますか、本当に不思議ですよね。こーゆーことにみんなが気づいて耳を傾けたら、争いもなく幸せな世界になるのかな…。争うんじゃなくて、もっと平和なやり方で歩み寄れるはずと思っちゃうんですけどね。規模が大きいと→ (2018年1月11日 3時) (レス) id: f21edf09fb (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 待ってます。 (2018年1月8日 12時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 実は子供は魂が行き場所を自分で選択する、と渡米中に言ってたアメリカ人が居ましたね。あからさまに恵まれない悲劇や不遇の人生を歩む人々がなぜ出てくるのか、は私には判りませんが、ひょっとして、生前の行いとかが影響して来るのかなと思います。今年も沢山の感動 (2018年1月8日 12時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
さっちょんぬ(プロフ) - さくらさん» さくらんらん！お返事するのすっかり忘れたうっかり者をゆるしてー！無効になっちゃうやつね！わたしもよくやる！ありがとうー！！ふわっもした空気のお話がね、書きたくなったんだろうね…←時間経ってしまったからよく覚えてない（笑） (2017年12月29日 13時) (レス) id: f21edf09fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さっちょんぬ
作成日時：2016年10月22日 17時
