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プロローグ第2話「襲来!ショベルカー」 ページ6

いづみ「もしかして、松川さん――」


ヤクザっぽい人「ああん?」


「めっちゃヤクザじゃん」


思わず声に出してしまった


いづみ「Aちゃん!しっ!ダメだよ、本当のこと言ったら」


ヤクザ「お前……まさか」


いづみ「あ、人違いです。私、手紙とか何も受け取ってませんし、通りすがりの通行人Aです」


「…おじさん、無事か?」


いづみ「まさか、お父さん、この人に借金してたとかそういうオチじゃないよね?」


ヤクザ「……用がないなら、さっさと立ち去れ。危ない目に遭いたくなければな」


いづみ「危ない目……?」


?「きゃあああ!」


?「おらおらおらー!」


天パの男の甲高い悲鳴と、街の様子には似合わない重機の音が響く


いづみ「!?」


「すご。ショベルカーだ」


いづみ「そんな悠長な…!」


チンピラ「どうだー!ショベルカーだぞー!つえーぞー!こえーぞー!」


天パ「きゃあああ!やめてええ!」


いづみ「なんでこんな街中に!?」


チンピラ「アニキー!壊しちゃっていいっすかー!?」


ヤクザ「やれ、迫田。ただし、あくまでも看板だけだからな。建物はバーレスクに改装して使う」


迫田「あいあいさー!」


ゆっくりと動き出す、はたらくくるま


天パ「ちょっと、勝手に決めないでくださーい!」


「看板だけなんて、そんな器用なことできんの」


いづみ「どうなんだろう…。でも、あの看板、昔見たことあるような……」


迫田「アニキのためならえんやこらー、っと!大型特殊免許とっといてよかったっすー!」


あの人免許全コンプリートしてるかも


天パ「やめてくださーい!」


迫田「どけどけー!」


「あの人、マジで危なくね」


いづみ「ちょ、ちょっと何やってるんですか!?人がいるのに危ないじゃないですか!」


ヤクザ「だから危ないと警告した」


なんとも思ってない感じの声色


いづみ「いや、そういうことじゃなくて!」


天パ「お願いします、古市さん!やめてください!」


ガバッっと音がするほど、天パは勢いよくヤクザに頼み込む


「うわ、公道で土下座した」


いづみ「ほら、この人だってこんなに頼んでるのに!」


古市「千秋楽までに借金全額耳揃えて返せなかったら、実力行使させてもらうと言っただろうが。」


天パ「これから千秋楽なんです!この公演でお金が入れば、利子分くらいはなんとか――」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:とりけらとぷす | 作成日時:2021年9月8日 19時

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