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でも、いづみは心配になったのか、


いづみ「え!?綴くん、開けるよ!?」


綴「……」


いづみ「!!」


咲也「倒れてる!!綴くん、大丈夫ですか!?」


シトロン「オーツヅル、死んでしまうとはナニゴトカ」


「これは死んでるな」


いづみ「大変、救急車呼ばないと――」


マジでピクリとも動かない…


真澄「PC」


「は、まさか」


真澄「PC見て」


いづみ「あ、画面に何か書いてある……?」


咲也「ええと、『書けたー』?」


いづみ「書けたーって……書けた!?脚本が書けたってこと!?綴くん!?」


綴「……ぐー」


「寝てるな、ぐっすり」


咲也「なんだ、寝てるだけだったんですね……」


シトロン「ホラ、ワタシの言った通りネ」


いづみ「良かった……ちゃんと脚本書き上げたんだ……」


「信じてよかった、よな」


いづみ「うん」


いづみ「よし、すぐに印刷しよう!」


咲也「オレ、やります!」


いづみ「お願い」


シトロン「ツヅル、ツヅル、起きるのデス」


「いや、まだ寝かせておこ」


多分、起きないし


シトロン「オーそうだネ。目の下にビッグベアーダヨ」


「それを言うなら隈ね」


お疲れ、綴


どうやら


いづみ「Aちゃん、脚本読み合わせ、参加する?」


「いや、綴起きてから一緒に行くよ」


いづみ「わかった。よろしくね」


綴は多分三日くらい徹夜したかな


とりあえずベッドには運べないから毛布かけとくかな


「ほんと、目の下にビッグベア―だ」


綴の顔をのぞくと、少しやせた気もする


ゴミ箱をみると、案の定ウィダーがインされたゼリーの空容器が山盛りになっていた


「一週間ゼリー生活も終わりか」


綴「ん……」


ちょっと覚醒してきたかな


「綴、おはよ」


綴「あ…A?」


「そ、大丈夫?」


綴「ああ、うん、疲れた……台本は?」


まず台本の確認ね


「大丈夫だよ、今いづみたちが読み合わせの準備してる」


そうだ、綴に言わなきゃならないのは


「まずは、ゼリーばっか食うな。それと、」


この言葉かな


人にはあまり見せないけど、綴は花丸満点の働きだったので


笑顔で言ってあげよう


「やるじゃん」


綴「お、おう///まあな」


さて、次にやることは、


「さっさと起きて読み合わせ」


綴「だよなあ」


まだちょっとふらふらな綴をリビングへと連れていき


自分の中でも、するべきことを整理した

・→←第1幕第8話「目の下にビッグベア」



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:とりけらとぷす | 作成日時:2021年9月8日 19時

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