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そうこうしていると
「ここ、空いてる？他はどこもいっぱいなんだ」
と赤毛の男の子が立っていた。
ハ「もちろん！どうぞ ジャックもいいよね？」
『あぁ、構わないよ』
赤毛の男の子は「ありがとう」ともごもご言った。
するとまた似たような赤毛の二人組が顔を覗かせて
「おい、ロン。俺たちは真ん中の車両に行くぜ」
「リーがでっかいタランチュラ連れてきてるんだ」
するとロンと呼ばれた子は
「分かった」ともごもご言った。
すると双子の片方が
「自己紹介したっけ？俺たち、フレッドとジョージ・ウィーズリーだ。こいつは弟のロン。よろしくなハリー、とそっちは？」とジャックを見た。
『失礼、ジャック・オリバンダーと申します。』
と決まり文句のように返した。
「へぇ！オリバンダーか！まぁよろしく。俺たちはもう行くよじゃぁなロン」
ロンはピシャリと「バイバイ」と言った。
ロ「君、本当にハリー・ポッターなの？」
双子が去った後、ロンが言った。
ハリーは頷いた。
ロ「ふーん……そう。僕、フレッドとジョージがまたふざけてるんだと思った。じゃ、君、本当にあるの……ほら…」
ロンはハリーの額を指した。
ハリーは前髪をかき上げて稲妻形の傷跡を見せた。
ロ「すっげぇ、これが【例のあの人】の……？」
ハ「うん。でも何も覚えてないんだ。」
ロ「何にも？」
ハ「そうだな……緑色の光がいっぱいだったのは覚えてるけど、それだけ。君の家族はみんな魔法使いなの？」
ロ「あぁ……うん、そうだと思う。
ママの再従兄弟だけが会計士だけど、僕たちその人のことを話題にしないことにしてるし。」
ジャックは2人の会話を微笑ましく眺めながら、確か本にウィーズリー家はマルフォイ家やオリバンダー家と同じ純血一族だった気がしたが、純血だからと言って全員がマルフォイくんのような人ではないんだなと安心していた。
話はハリーの従兄弟家族の話やロンの兄弟の話になっており、会話に乗り遅れが、家族の話なら自分に話せることはない、と ジャックは聞く側に回っていた。
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作者名：sabusappu | 作成日時：2024年1月26日 23時
