ダイアゴン横丁 ページ5
次の日。いつもより早く起きて気合いを入れて朝食を用意した。途中ギャリックさんは「あー今日からきっと新入生が大勢杖を買いにくるぞ。忙しくなるのぉ」とぼやいていた。
出かける用意をし、お金を携え、
『じゃぁ、行って来ます！！ギャリックさん！』
「あぁ、いってらっしゃい」
ジャックは意気揚々と慣れたはずのダイアゴン横丁に飛び出した。
朝方には人が少ないこの通りも今は人が多すぎるほどだ。
『新学期シーズンはこんなに混むのか。酔いそうだな、、、
何から買おうかな、、、 ひとまず制服から行くか。』
行き先を決めたジャックはマダム・マルキンの洋装店へと足を運んだ。
カランコロン
『こんにちは、マダム』
マ「あら！オリバンダーさんのところの！お洋服を探しに？」
『それが今年からホグワーツに入学することになりまして、制服を作りに来ました。』
マ「あらあら！それならそこの台に立ってちょうだいね、少し待っていてね」
『わかりました』
台に上がるとすぐ後に来たプラチナブランドの目立つ男の子に話しかけられた。
「おや、君新入生かい？」
『えぇ、そんなところです。見たところ貴方も？』
「あぁ、 あー、さっきの話が少し聞こえたんだが、君オリバンダーの子なのか？」
『確かに私はオリバンダーですが、もし貴方がギャリック・オリバンダーの子供なのかという質問をしているなら答えはNOですね。遠縁の親戚でして、最近引き取られてこちらに越して来まして。』
「へぇ、そうなのか。あぁ、名乗ってなかったね
僕はドラコ・マルフォイだ。」
『おや、ご丁寧にどうも。私は ジャック・オリバンダーと申します。 今後とも仲良くしていただけると嬉しいです。』
「そう固くなくていいさ、敬語も外してくれ」
『おっと、初対面の方につい癖でね。
ありがとう マルフォイくん。私もジャックでいいよ。』
「そうか、分かった」
ジャックはマルフォイとの他愛もない話を楽しんだ。しかし楽しい時間は過ぎるのも早いもので、
『あぁ、私は終わったのでお先に、また学校で会おう。 マルフォイくん』
「あぁ ジャック、また学校で」
ジャックは初めてのお友達に内心タップダンスでも踊ろうかというほど浮かれていたが、顔には出さずに誰にでも向ける愛想の良い笑顔で手を振った。
→続きます
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作者名：sabusappu | 作成日時：2024年1月26日 23時
