その血の運命 (ページ19)

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そんな話をしているとフーチ先生が早足で歩いてきて箒を持ちまたがるように指示を出す。

ジャックはさも当たり前かのように箒に手をかざし『あがれ』と言うと手に吸い付くように収まった。

飛行術は実に楽しく素晴らしいものだった。ジャックは初めてとは思えないほどスイスイと乗りこなした。
挙げ句の果てにマイケルに対して箒のえの部分を足を引っ掛け逆さまになって驚かし、イタズラしたりする始末だった。

アンソニーは「どうしてそんなに上手いのか」とジャックに聞くと『さぁ？ただ自分は箒がプロ級に上手いってイメージすると自然とうまくいったよ』と言ったので、参考にしないことにした。

ジャックはレイブンクローではアンソニーとマイケルと行動することが多く、そのほかはリサやパチル、後は1人で図書館などに行っていることが多かった。
ホグワーツの校舎を1人くまなく散歩することが最近のマイブームだ。金曜日は午後に授業もないため1人廊下を歩いてると向こう側から見たことのあるくせ毛が見えた。

『あ、ハリー!ロン！何してるんだい？』

ハ「ジャック！！」

ロン「ハグリッドにお茶に誘われたから向かってるところなんだ」

『へぇ、可愛いお茶会だね』

ハ「あ、そのジャックもよかったら一緒にどう？」

『私が？良いのかい？邪魔にならないと良いんだけど、、』

ハ「大丈夫！！ぼくがハグリッドに言うから！」

『それじゃぁ、行こうかな！』

3人で横に並び森番の小屋に向かった。

ハグ「おぉ、来たかハリー！さぁ入れ！お前さんは？ウィーズリー家の子だな、おまえさんの兄貴達にはだいぶ手を焼いちょる。
ほいで、そっちのピンク頭のお前さんは？」

ハ「ロンとジャックだよ！」

『ジャックです、お邪魔してしまって』

ハグ「いやいやいいんだハリーの友達は俺の友達でもある！よろしくなロン、ジャック」

『はい！』

ハグ「しかしオリバンダーとは、お前さんカルミアの子か？雰囲気が似ちょる」

『え？父をご存じなんですか？』

ハグ「あぁ、あいつは魔法動物の研究をしちょったらよく会っとった。髪色はお母さん譲りだな」

『あ、、そうなんですね、、』

ジャックは言われもない感情になった。悲しみとも嬉しさとも取れない。顔には出さずいた笑顔で話を続け、お茶会はたのしい時間となった。

まだどうしてもジャックは自分の両親について知る勇気を出せずにいた。